キングゴーレム対策会議 1
二回戦の終了後屋敷に戻り、夕食をとりながら決勝戦に向けて話をする。
「あの魔術団のキングゴーレムに勝つためには、どうすればいいだろう?」
俺の問いかけに対して、ナオミが考えながら発言する。
「そうね。超能力部隊の戦いを見る限り、どんなに強い魔法を使おうと吸収されてしまいそうよね。」
「ですけど〜、ゴーレムは魔法で動かすものですよね〜。私達は、球力を動かしていた仙術や、無形を動かしていた陰陽道の技は使えないですし〜。」
サヤの指摘は鋭いのだが、ほんわかした喋りなため、鋭さが失われた感じがする。
「そうなんだよな〜。その上、魔法となると魔術団の技術は最高峰だしな。困ったな。」
みんな考え込み、沈黙している。
柱にかかった時計の秒針の音だけが、食堂に響いている。
「一つ提案がないわけでもないですよ。」
ゴーレムコンテストでは存在感が全くなかったイチローが、躊躇った感じではあるが、冷静な声で沈黙を破る。
「イチローにしては、回りくどい言い方だな。どんな提案だ。」
「魔法でなく、剣術での戦いに持ち込めれば、勝てる可能性があるかと思います。」
「剣や盾を使った戦いであれば、超越者もやっていたじゃないか。その剣や盾も最後は吸収されてしまったが。」
「ええ。ただあれは、剣や盾を吸収させ、キングゴーレムの素材を鉄に変えた後に、メタルベンディングによりキングゴーレムを溶かすことにより勝利を狙っていたものです。なので、本格的な剣による戦いとは言えないでしょう。」
「なるほどな。それで剣による戦闘なら勝機があると考えている根拠はあるのか?」
「はい。説明しましょう。」
イチローの話は続く。




