アイスマン vs フォレストガーディアン 5
『コウメイさん、フォレストガーディアンは水の壁から、水を吸い取る事をやめましたね。』
『はい。これ以上水を吸い取ったら破裂しそうですからね。パイロットのスカアハとしては遠距離攻撃は捨てて、根による絞め付け攻撃に集中する作戦でしょう。』
フォレストガーディアンの体は、吸い取った水でパンパンに膨らんでいる。もうちょっと膨らめば、破裂しそうなんだが。
空気でも送りこむか?でもどうやって?
水が膨らめばいいのに…水が膨らむ?
あ! よし!だめ元でやってみよう!
『ダイチ、フォレストガーディアンに【冷凍】をかけろ!』
氷魔法【冷凍】は、魔術団のキングゴーレムが、球力にかけた【フリージング】と同じ魔法だ。俺がアイスマンに付与したためか、【フリージング】と念じても発動せず、発動のためには【冷凍】と念じる必要がある。相変わらずハルの言葉の変換に悪意を感じる。
『【冷凍】ですか。相変わらずのネーミングセンスなんで、気が進みませんが、了解です。』
アイスマンが、冷凍の魔法をフォレストガーディアンに向かって放つ。フォレストガーディアンはしばらくは耐えていたが、体の中の吸い取った水が凍り始め、木で出来た体の表面にひびが入り、さらなる冷凍の魔法により、体のあちこちが裂けて、その場に崩れ落ちてしまった。
『コウメイさん、これはどうしたんでしょうか。』
『フォレストガーディアンの中にあった大量の水が、アイスマンの氷魔法【フリージング】により凍り体積が増したようですね。それにより、フォレストガーディアンを構成する木にひびが入り、裂けてしまったようですね。』
氷魔法のネーミングが、【フリージング】でなく、【冷凍】である事以外正解だ。
こうして、中盤以降は押されっぱなしであったが、俺達勇者組は二回戦も勝利した。




