散歩
掲載日:2026/04/07
建物の満員電車で
押し潰されちゃいそうで
名前の知らない山に
木漏れ日が差す山道を歩きながら
くしゃくしゃにした
自分の名刺を投げ捨てた
それに纏わりついた言葉も
ふと足を止めた
ちょっとした木々が
円になって生えて
すこしだけ家みたいだ
その中に入って座ってみる
ああここではソファでくつろぎながら
コーヒーを飲んで
ずっと読みたかった本を読めるかもしれない
僕は帰り道
荷物のことも鑑みずに
走った
心臓がドクドクと うなるまで
息が絶え絶えになるまで
とにかく走った




