第32話 イザナミ
気づいたら俺は、真っ黒な世界にいた。
なんだこれは、何があったんだっけ。
俺は特に変わり映えもしない、ただ寂しい景色を見渡して考え始める。
確か俺は、あの島を脱出しようと、船に乗った。
カルナの言う通り、〈霊体化〉した体は他者からそう簡単に見えないらしく、案の定船で待機していた船員にも見られることはなく、結構な大きさで港に泊めていたそれに、無事に忍び込めたんだ。
全てが順調だった気がする。
……あぁ、今思い出した。万が一にも見つからないように船の中の貨物室と思しき場所で体を隠していた。
それで、安心して、ゲームの世界のはずなのに睡魔が襲ってきて、そのまま抗えず……といったところまで記憶がある。
目を覚ましたらここにいた、ということは拉致?いやまさか。
こんな真っ暗な場所。世界のどこにあるかって言うんだ。
それでもこの景色には見覚えがある。
チュートリアルのあの場所だ。
そこはいわば、現実とゲームの狭間の場所。
俺はゲームの世界で寝てしまったのは確か。ということは、もしかしてゲームの世界での“夢”を見ると、この場所に訪れる、のか?
そんな推測をしながらぶらぶらと暗闇の中を歩き出していると、背後から声がした。
「ふふ、正解です。ここは夢の中。あなたの心の中ですよ」
その声にどうしようもなく聞き覚えがあって、俺はその正体が知りたいと、強く振り返る。
チュートリアルの火の玉の声。
だがしかしそこには、俺よりすこし背の高い、顔を布で隠した女性が立っていた。
「君は、いったい」
声に出してそう尋ねていた。
彼女は、おぼろげながらだけれども俺が二回目のログインの時にもその姿を表していた。
火の玉が、彼女なのか?どうしても知りたかった。
「私は、あなたの想い。あなたの分身。」
彼女の顔は見えないけれど、彼女の瞳は俺をまっすぐ見ているようだった。
「そして、あなたの異能。」
その言葉が俺の目を見開かせる。
「──名を、イザナミと言います。」
なんと、その衝撃の告白によって俺はいくつもの疑問が浮かび、また、固まってしまった。
「異能、って、形があるものだったの?君は、あの火の玉なの……?どうして、ここに……」
「ふふっ、大層驚かれているようですね。大丈夫です。ゆっくりと、落ち着いてくださいね。一つ一つお答えしますよ。時間が許す限りは」
彼女は、イザナミはそんな慈愛溢れる声をかけて、困惑に包まれる俺を宥めた。
そしてそのまま、話を続ける。
「まず、私はあなたのチュートリアルを務めた火の玉であっています。あの時はあの姿しかとれなかったのですが、あなたが想いを見つけた時、異能を得たとき、私ははっきりと形を、名前を得ることができたのです」
「……そう、なんだね。……そっか、君が【不倶退転】だったんだ。まだ少し信じられないよ」
世界を壊したい、というあの時願った俺の想いが、彼女の体を形作った。そう思うと、少し申し訳ないような気持ちもしてくる。
「私はあなたの願いを叶える存在。それがどんな想いであったのかさえも、私は、あなたのもとで生まれることができて、とても嬉しいのです。」
心の声が筒抜けなのか。彼女はそんな温かい言葉で答えた。
「……ありがとう。イザナミ。……それで、どうして俺はここにいるの?カルナは、いないのかな」
俺は自分の心臓を見て、契約し、体の中に入っているはずのカルナのその騒がしい声が一切聞こえないことに気が付く。
「ここへやってきたのは、異能の代償。〈浅き夢見し、酔いもせず〉という能力を使って、あなたは復活しました。その命の【代償】として、戦闘が終わったあとに受けたダメージの分、また、蘇生を行った累計分、あなたは“何か”を失います。……今回は、“意識”でした。現実に戻る、ログアウトすることもできずに数分間、あるいは数時間この場所で待機することになるでしょう。」
超過したHPを全て削られてもなお、立っていられたのはやはり異能のなんらかのスキルのおかげ。だが、それにはかなりの代償もついてくる。
“失う”か。やはり、無闇に死ぬべきではないな。
「そしてカルナさんはここへはこれません。あなたの深層意識の中ですから」
「そうなんだ、カルナを知っているってことは、俺の記憶も共有しているんだね。……ここは夢の中、みたいなものなんだよね。あの世界に、眠ったままの俺がいるの?」
「はい、そうです。どれだけ刺激を受けても起きることはないですし、大変無防備ですが、大丈夫でしょう。私は今の外の様子も見ることができます。……〈霊体化〉も解けていませんし、急に反応がなくなった主人を心配したカルナさんとイノセントレイスがあなたの体を守っていますよ」
俺は貨物室の中で取り残されたカルナを想像する。
彼女は俺が眠る前も、なにか絶えず話し続けてくれていたな。……ごめん。心配させてしまっているだろうし、退屈、だろうな。
「あとどれぐらいで目が覚めるか分かる?」
「それほどダメージを受けていなかったので、あと数十分程度で起きると思います。」
数十分、それでも少し長いな。
だがしかし、もう船には乗れた。出航するまでまだかかりそうだし、俺の体の安全は、向こうにいるカルナに任せることにしようか。
「そっか。じゃあその時間まで、君と喋れるね。いっぱい聞きたいことがあるんだ。」
「……!ふふっ、いいですよ。私もあなたと話せて嬉しいです。ずっと、会いたかったのですから」
どうせできることもないのなら、俺は彼女と、自らを俺の異能自身だと名乗る彼女と話をしたい。
◇
そうして、二十分程度、真っ暗闇の世界で、イザナミと話をした。
その内容は、あの世界で俺が経験した、アンやアルスとの出会い、別れ、新たな旅立ち、そして岩で出来た熊と、アルスに取り憑いた亡霊との戦いを、彼女と共に振り返る、といったものだった。
異能が芽生えてから、俺が見る景色や感情をより鮮明に感じることができるようになったらしく、俺が辛く感じたあれこれを「よく頑張りましたね」と、労いと慈しみの言葉を添えて、彼女はとても親身になって話をしてくれた。
俺はそれに照れ恥ずかしくも、異能という存在でここまで陰ながら支え続けていた彼女に礼を返した。
とまあ、ただの世間話や身の上話しかしなかったのだが、それには少し理由があった。
彼女と話し始めてすぐに、なんとなく俺が疑問に思っていた、彼女の生まれや存在そのものについて尋ねると、どうやらこのゲームの運営に隠蔽されているのか、彼女は何も知らない様子だったのだ。
彼女曰く、自らが異能であり、トラベラーを案内するチュートリアルの役割を持つAIであると認識してはいる。しかし、意識を持って生まれたその時にはすでにこの真っ暗闇の空間にいて、時間の概念すらも分からないままここでずっとトラベラーを待っていたのだとか。
森羅万象、とまではいかないが、一般人をはるかに超える知識だけは元から存在している。
しかし、自らが見た、感じた、経験した記憶は一切存在しない。
そんな状態で俺と出会った時の衝撃と喜びを想像すれば、俺は出会う前の虚しいその時のことを深くは尋ねられなかった。
だからこそこうして俺は、彼女と同じ景色を共有できたそれらのことを話している。
イザナミという彼女は、優しい人だ。
自らをAIと名乗るが、アンやアルス、カルナと同様に、俺はもうあの世界の住人を、もはやNPCや造りものとして見ていない。
少し話をするだけでも、性格とその優しさがわかるのだ。
これを人ではないというのなら、いったい何というのか。
「……ねぇ、俺が夢から目を覚まして、あの世界に戻ってしまったら、君とはまた会えるの?」
五百年封印されていたカルナもだが、どんな時も悠那と一緒にいた俺にとっては、“独り”ということが何よりも寂しく感じる。
そんなこともあってか、俺は、自分の心とも言える彼女を心配してそう言った。
「また、会えますよ。まだ力がないのであちらの世界で私と話すことはできませんが、こうやって夢を見た時、現実とあの世界を行き来する時、私はここであなたと会えるのです」
彼女の顔は変わらず布で隠されたまま、しかし、穏やかに微笑んでいることだけは分かるのだ。
「そっか、良かった。……じゃあこうやってまた君と話をしよう。なんだか、もう一人の自分と話しているようで安心するんだ」
性別も性格も、存在自体も、彼女とは違うが、なぜか不思議と言葉を吐き出せる。異能は自らの願いとはよくいったものだ。
「……ええ、楽しみです。……そろそろ、時間、ですね」
彼女はそう憂いを含めながら言った。
そして真っ暗闇の、俺と彼女の発する音しか聞こえなかった世界から、だんだんとノイズのような声が耳に入ってくる。
耳だけではない、視界からも、この空間が崩れ去っていくように、黒い壁が崩壊していっているのが見えるのだ。
ペナルティが解除されて、これが完璧に崩れ去ったら、きっとあの世界に戻ってしまうのだろう。
待機時間は数十分と長いようで随分と短いように感じた。
まだずっと話していたいのだが、それでも俺は行かなければ。
でもその前に一つ、と彼女に言葉を告げる。
「もう、覚めそうだね。……それじゃあまた会おう。ありがとう、これからもよろしく、イザナミ。」
これからもよろしく、その言葉を受け取った彼女は笑って言った。
「ええこちらこそ。私があなたを支えます。いってらっしゃい。ユウキ。」
そうして、黒い壁は光ある白い壁へと移り変わり、いろんな音が組み合わさった、大きなノイズが俺の体を包み込んだ。
◇
『おーい!起きろー!ユウキ!寝るなー!もう出発するぞー!……そろそろ本当に起きてくれないかのう。…………このまま起きなかったら……』
俺が意識を取り戻すと同時に、ノイズ──カルナの俺を呼ぶ大きな声が頭に響いていた。
だがすぐには体を動かすことができず、カルナのその小さな呟きすらも聞こえてしまった。
ようやく体の感覚が完全に戻り、俺は目を開いた。
そして、目に光を慣れさせて周りの状況を確認する前に、口を開く。
「……えっと、おはよう。寝ちゃってごめんね」
カルナへの謝罪の言葉を告げれば、すぐに彼女は俺の体から飛び出して実体化する。
「……!ユウキぃ!おはよう、じゃないわ!我の前で勝手に寝るんじゃない!心配したんだぞ!」
彼女は嬉しそうな声をしながらも、顔には少しばかりの涙を浮かべて、俺の体をばしばしと叩く。その彼女の一種の愛情表現とも言える攻撃を、俺は少しの痛みと共に感じていた。
「ごめんごめん、異能の代償みたいで、……安心すると気絶しちゃうらしいんだ。心配させちゃったね」
どうしてかはわからない。俺は“何か”を失うということを伏せてカルナに伝えた。
心を読める彼女がそれに気づく様子はなかった。
「心配なんてもんじゃないからな!?我が話してたら突然反応がなくなって、どうしたのか、そんなに我の話がつまらなかったのかとかなりドキドキした!まぁあの復活の能力のデメリットだろうなとは思っていたが、それでも長すぎてもう戻ってこないと思ってしまったぞ!」
そんな二十分ぐらいで大袈裟な、と思ってしまうが、五百年もの間独りで生きてきた彼女に、また独りになってしまうのではないかという考えを少しでも持たせてしまったことがどれだけ罪深いことなのか反省する。
「大丈夫ちゃんといるから……って、わぁ!くすぐったいよ、どうしたの」
「〜〜!〜♪」
そんなカラカラと、鈴が鳴るような高い声を響かせて俺のお腹に急に擦り寄ってきたのは、一切の凸凹を持たない、尾の生えた丸い真っ白な球体だった。
この子はかつて亡霊だった、イノセントレイス。
「こいつもかなり心配していたんだぞ、我以上にあたふたしていたし、かなり痛そうな頭突きを五十回はしていた。ちなみに我は一回だ」
ふふん、となぜかドヤ顔のカルナをみて、二人ともなんだか人懐っこい犬みたいだ、とそのレイスを不安にさせてごめんね、と撫でて、俺ははたと気付く。
「あれ?俺ってこの子に触れなかったよね?それにカルナにも。でも、今カルナに……ほら、触れる」
レイスの頭(?)に左手を、カルナの肩に右手を乗せれば、俺の感覚は確実に反応していた。
「それは〈霊体化〉しているからだな。魔力で出来た体だから同じ原理のものに触れられるようになる」
「へぇ、そういうものなんだ。なんだかよくわからないまま〈霊体化〉してここまで来れたけど、二人に触れるようになったのなら嬉しいな」
霊体という概念もまだなんとなくとしか捉えられてないが、カルナの細い手に触れて、少しだけ握って、無意識にそう呟いていた。
「我もユウキに触れられるのは悪くない感覚だ。……これが温もりというやつか!うむ、とても良いものだな」
「ふふっ、それなら良かった。まぁ霊体だから温度があるかわからないけどね……って、いままで気にしてなかったけど、じゃあどうして今地面に立てているの?ここに来る前まで浮くことができてたのにいまは重力を感じてる」
手を握ったりカルナと何気ない会話をするなかで、またこの体の不思議なポイントに気付く。
「ん、そういえばユウキが眠りについてからずっとその状態だったな。まぁ我の権能も、また魔力という概念もイメージ次第だからな。たぶん飛ぼうと思ったら飛べるし、歩きたいと思えば歩けると思うぞ」
なんて自由な概念なんだ〈霊体化〉……。
悪く言えば適当、よく言えば利便性の塊のようなゲームの仕様に感心する。
カルナの言う通り、飛べる、と思えば体は軽くなって、以前のように浮遊することができて、地面に足をつけたい、と思えば重力を感じることができた。
「本当だ、すごい便利だね、これ。なにかデメリットとかないの?一定時間で使えなくなるとか」
「いや、おそらくずっと使えるはずだ。我の〈玩具箱〉は服従者の身体的特徴をコピーしてそれをもとに自らを作り変えるだけ。このレイス自身がこの姿でいるのに、何か支払うものもなかろう?」
「それは、確かに。……この姿って普通の人には見れないんだよね?生身の体よりずっとこの姿の方がいいのかな」
「一概にそうは言い切れないところもある。確かに便利だし霊体のまま飛ぶのは楽しいが、我のように一切物に触れなくなるぞ?種も触れないから〈成長〉もできないし、物理攻撃が効かないだけで魔法は効く。」
なるほど、この姿も使い分けが大事ということか。
「だが、こと隠密においては話は別!敵意を出したりよっぽどのことがなければ、魔力感知だけで生活している者以外、我らにはそう簡単に気付けない。ずっと〈霊体化〉していてもいいぐらいだ」
「本当に、俺たちにとってこれ以上ないぐらい良い能力だね。ありがとう、レイス……ってなんか種族名で呼ぶの、嫌だな。君は名前とか、ないのかい?」
俺はその能力を分けてくれた、白い尾のついた球体を撫でてそう尋ねた。
霊体なのにもちもちとした感触が気持ちよくて、可愛らしさもあるし、旅に着いてきてくれるただの一時的な仲間ではないのだ。この子にも声に出して呼べる名前が欲しい。
「〜〜……、〜〜!」
俺の言ったことがわかったのか、霊魂は大きく浮かび上がり、記号の持たない鳴き声を鳴らしながら、右へ左へあちこちと忙しなく動き回る。
「名前は、ないみたいだね」
「まあこの子は生まれたばかりだしな。それにそもそも魔物には名前をつける習慣がない。ユニークモンスターと呼ばれる特異な個体や亜人以上の上位種族にしか、その個人を呼称する名称はない。……いいんじゃないか?ユウキが名前を授けてみても」
その突如の提案に少し驚いたが、この子はカルナの言葉を聞いて嬉しそうに大きく体を動かし始めた。
……一生を背負わせてしまうほどの名付けの自信なんてないんだけどなぁ。
「そういうな、ほら、待ち侘びてるぞ。これも支配者たるものの務めだ。びしっとかっこいいのをつけてあげろ!」
「〜〜♪」
背中を押されてしまった。
白い霊魂が俺の顔を覗き込むように動いている。
わかったよ、とその子に告げて、その頭に手を置いて撫でながら考えることにする。
うーん……、レイス、かぁ。
とりあえずこういうものは、特徴から羅列していってしっくりくるものを探していけば良いか。
お化け、霊、人魂、白い、丸い……。
カルナはかっこいい名前をご所望だが、キラキラネームだとか自己満なものや、複雑または適当なものではなく、この子にも喜んでもらえるような良い名前をつけたい。
そう考え始めると終わりがなく、世のお父さんお母さんの苦労と喜びを、少し感じている。
名付けを待つその忙しなく動き鳴き声を上げるレイスを見て、俺は一つ思いつく。
「……それじゃあ、スズ、っていうのはどうかな?君の声が“鈴”っていう楽器の綺麗な音色に聞こえたんだ」
姿形、声から連想したのは、シャラシャラと響く、白くて丸い形をした鈴だった。
呼びやすくて響きも良く、かわいらしい。
鈴には魔除けという意味も持つと聞いたことがあるし、縁起も良さそうだ。……幽霊、果ては魔物に魔除けとはどうかと思うが。まぁ災いを防ぐという意味をつけるということにしよう。そうしよう。
どうかな、気に入ってもらえるかなと顔を上げて見てみたのだが、その表情をみれば、なんといっているかは一目瞭然だった。
「〜〜〜‼︎〜〜♫」
狭い貨物室の中を縦横無尽に駆け回り、その綺麗な鳴き声を響かせながら、ずっと何かを表現しているようだった。
それが喜びを表しているのだということは、なんとなくだが伝わってくるのが嬉しかった。
「スズ。良い名ではないか!ほーらスズも喜んでいるようだぞ!……おっと!我にもぶつかってくるか!このこの〜ういやつめ!」
「〜〜♪」
霊体の俺がカルナに触れるように、そのスキルの元となったスズが彼女に抱きついているその微笑ましい様子を見て、俺も思わず笑いを浮かべる。
ステータスウィンドウを開いて、〈玩具箱〉の欄を確認してみれば、イノセントレイスという名前は消えており、個体名として“スズ”という名前に変更されていた。
嫌がられていたらと不安だったが、とりあえずその様子は見せることはなく、ほっと息をつく。
俺もスズの柔らかい体を撫でて、何気ない会話でもしていると、突然、この場所が大きく揺れた。
「っ!これは……?」
「おっと!ようやく船が動き出したようだ!もうこれで本当にあの島とはさよならだ。この船の次の目的地までどのくらいかかるかは分からんが、もう安心だな!」
そうか、俺が寝ている間もまだ動き出していなかったのか。
この船が向かう場所はいったいどこなんだろうか。はやく、悠那の元に行けますように。
「それじゃ、無事ユウキも目覚めたことだし、この船の探索にでもいくとするかな!」
「〜〜♪」
「……え、バレたら危ないんじゃないの?」
「よっぽどのことがなければバレないさ!それにとっても退屈だったんだぞ!ユウキが起きるまでどこにも行かずこの部屋で守っていたのは誰だと思っている!」
「……ごめんね二人とも。……わかった。一緒に行くよ。俺も外の様子を見てみたい」
「うむ!さぁ、出発進行!探検だ!」
「〜〜!」
「はいはい。探検だ探検だ」
俺は貨物室の扉の前に向かい、一瞬だけ霊体を解いてノブを開けて、外に出た。
定型分:感想、高評価等励みになるので、お願いします!!!
本当に、お願いします。
毎日、19:00更新。ストック尽きるまで。
───
スズとイザナミはここで初めて名前が明かされましたね。
どちらもなかなか可愛いと思いますよ。




