第三話 「狩りの時間」
お腹がすいた。
そりゃあそうだ。
なにも食べてないのだから。
昨日、最後の食糧が尽きた。
食べなければ、生きるためには、食べなければ。
ここ数日で魔法のコツがわかってきた。
火を生み出す
「火弾」
これが使えそうだ。あれから、魔力の使い方も掴めてきて、大きさも、速さも、思いのままだ。
これで、ウサギでも狩ろう。
槍や斧なんてのは、か弱い乙女には重すぎるのだ。
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森のなかへ入っていく。
今までは、家から半径300メートルぐらいの範囲でしか、活動してこなかった。ここから先は、未知の領域だ。
30分ほど歩くと、タタン!という音がした。恐らく、ウサギだ。
スタンピンング。ウサギの習性だ。
脚を地面に叩きつけ、縄張りを主張する。巣穴が近づいてきたのだろう。
本の知識は偉大だ。
斜面の草やぶの奥にひとつ、穴が見える。あれがウサギの巣穴だ。
ということは...いた。ウサギだ。
こちらに気づいていない。
いける!
「火弾!」
ピクッ。
ウサギが気づいた。
しかし、もう遅い。
キュピーー!
ウサギの断末魔の声。
少しかわいそうに思えてきた。
しかし、これも生きるため...
許せ、ウサギよ。
成長期真っ只中なのだよ。
ウサギは焦げた部分を取り除き、半分は食べ、半分は燻製にしてみる。
もっと魔法を極めれば、ウサギをミディアムレアにしなくて済むだろう。
気絶させることだってできるはずだ。
夢が広がるね。
その日の夢は
ウサギが一匹~
ウサギが二匹~
だった。
ナンマンダブ、ナンマンダブ
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