東亞連邦の気質・政治・社会問題
楽しんでくだされ。
東亞連邦の社会的性格・国民気質には次の16つの特徴(良・悪を含め)が挙げられる。
1ー横のつながりが強く、社会全体で超世話焼き社会であり近所付き合いがとても緊密で蜜月な事。
2ー「〈男は優しく家庭的で愛情深い謹厳実直な人間・女も優しく家庭的で愛情深い良妻賢母な美しい人間〉で絶対にあるべきだ。」との考え方が奥深く根付いていること。
3ー死刑を是認する声が非常に強いこと
5ー性犯罪に対して苛烈なほどの嫌悪感を持っており、刑罰も非常に厳しいこと。
6ー共産主義・無政府主義などの反社会的思想を極端にまで嫌うこと。
7ー黒人に対して、強い差別意識を持っていること。
8ー皇帝(天皇とは別)に対し一定の敬愛と尊敬を向けていること。
9ー日本国に対して、好き嫌いが半々の複雑な気持ちを抱いていること。
この複雑なわけを、なんとか俗語を使いながらも簡潔に説明をする。
東亞連邦へ移民してきた日本人たちから見れば、「家族や天皇陛下に恥をかかす国賊共の国家」と思っている。
東亞連邦へ移民してきたヨーロッパ人たちから見れば、「自分たちは、この国に来るまでにあれほど迫害や差別で苦しんだのに、対岸の奴らは、生まれた時から迫害や差別をされないのは死ぬほど羨ましくて腹が立つ。」と思っている。
このように、東亞連邦国民は、日本国や日本国民に対して、非常に深い愛情・嫉妬・恨み・憎しみ・蔑視・差別の感情を長年に渡って抱いている。
また、日本国や日本国民に対しての、過激にして苛烈な差別・蔑視の言動を行っている。
また、国土の豊かさや人口などを比較して下に見たりなどもしている。
しかし、一方で東亞連邦は国家として未熟である。
東亞連邦は、熟している歴史も無い。
はっきりと言ってしまうとするなら、
・国際的信用度
・海外からの知名度
この二つも、良くも悪くも目立っている日本と比べれば圧倒的に少ない。
友好国に関しても、中華民国や南アフリカ連邦などの批判の面に立ちやすい国々しかいない。
その反面、日本はアメリカ・イギリスなどの大著名な諸国と友邦関係にある。
また、日本は美しい日本文化の発祥地にして中心地である。
そして、先の戦争に「停戦」という形で、実質的に「大東亜戦争」は負けたようなものであるはずなのに、しれっと早々に西欧諸国及び国際連合の主要同盟国及び常任理事国となっている。
さらには、自国には無い2600年に渡る長い歴史も有している。
しかも、世界唯一の神話の世界から血筋が続く君主がいる唯一の国である。
その日本と自国や自分とを比較して、並々ならぬ日本に対する劣等感を抱いている。
しかも、海外からも比較されるので、その劣等感に余計に拍車がかかる。
そうして、日本に対して強い嫉妬と愛情と羨望の目を向けているというわけだ。
しかし、その反対に、日本を深く愛している。
結果として、日本に対しての想いは、簡潔に次のように表せれるだろう。
〈憎んでるけど愛してる〉
以上、簡潔な説明を終わる。
9ー7とは別にして、個々の民族の誇りや「東亞連邦国民」としての「アイデンティティー」と「ナショナリズム」を明確に確立していること。
10ーニートやフリーターなどの「不労者」に対し、強い偏見と酷い差別を持っていること。
11ー過去の歴史遺跡や遺物を大事に保管・管理する気持ちが強いこと。
12ー時間にとても厳しく、ルールや規律にとても厳格なこと。
13ー自分の仕事や役割に強い責任感と厳しさを持っており、厳格に仕事をこなすこと。
14ー他人にも厳しいが、自分にはさらに厳しいこと。
こう言っているが、だからといって限界まで自分を追い詰める事は絶対にしない。
その根拠となる事例は、有休消化率は世界3位であることからもわかると思う。
また、サービス残業も絶対にしない。
なぜなら、仕事は原罪であると言うキリスト教の考え方があるから。
だから、自分の家族との時間をめちゃくちゃ大事にすること。
また、「自身の仕事より健康」と言う考え方が非常に強い。
だから、自身の健康状態を軽んずることはしないとのことである。
15ー自分の国の大きさや豊かさを誇りに思っていること。
ここで言っている「豊かさ」と言うのは、資源・自然・精神的豊かさのことである。
経済的豊かさは、断然日本の方が豊かであるといえよう。
このことは、東亞連邦国民の一部の人々が、時々、他国と自国の大きさや豊かさを比較・妄想しながら、強い興奮と快感や征服感に陥り気持ちよくなっていることからも、少しはわかるのでは無いのかと思う。
これほどでも無いにしても、大多数の国民は、他国との劣等感や嫉妬心に対処するため、政治に積極的に参加することで少なからずの溜飲を下げている。
16ー「天皇」に対し狂信的で狂愛的な悍ましい深い愛を向けていること。
以上の16の国民気質があるが、異様な気質が多い。
そのため、海外から特異がられることが多い。
しかし、理解されることもまた多い。
また東亞連邦の社会問題としては次のようなものがある。
1 共産主義や不適合主義の過度な取り締まりによる人権侵害。
2 検閲による自由の侵害。
3 交通機関不足による渋滞の増加。
4 住宅の増加による電力供給の逼迫。
5 「資源及び人材の海外出国・流失禁止法」による資源や人材の東亞連邦単独の独り占め。
この5つ社会問題が問題となっている。
次は、これらの問題に対する東亞連邦政府の対策や言動を記したいと思う。
1ーこの問題に対し、1952年5月4日に東亞民主人民党議員の赤羽清二(当時)が内閣府長官であった三条院宗孝に対して、連邦本会議において以下の質疑応答をした。
赤羽「政府は共産主義者や社会主義者などを過度に取り締まっておられるが、中にはおぞましい拷問によって亡くなっている方も見られる。
これに対してどう考えているのか?」
三条院「何も思いませんし、何も同情しません。
共産主義者は国家を破壊し、それを楽しむウジ以下の存在です。
我らが愛すべき天皇陛下に不遜で烏滸がましい事を言っているのが何よりの証拠でしょう。
「天皇を処刑せよ。」などの文言、言おうとするだけで万死に値すると確信を持って思います。
私がその者を見たら即刻その者を射殺しているでしょう。」
赤羽「私も「天皇を処刑せよ」などの過激な文言はゆるされる発言ではないとおもいます。
そこはあなたたちに賛同しよう。
だが!
彼ら(共産主義者)の他の言い分も一理ある所はありますよ。
私はねぇ!
彼らをもう少し自由にさせてやってもいいと思います。
彼らも少し過激な物言いになってしまっただけなんですから。」
三条院「共産主義者というゴミ共はこの国を破壊するということがお分かりになられないのですか?
君の立場は議員として難しいものであるということはわかっている。
だから、君自体を非難するつもりはないです。
しかし、だからと言ってもその事は理解しかねます。
でも、君自体も敢えてそのような言っているだけでしょう。
本当は言いたくないのでしょう?」
赤羽「説明責任を果たしていません!
今すぐに果たしなさい!」
三条院「我が政府としての方針は、今の我が政府の考えや民主主義・君主制に反する考えや運動は持てる全ての力を行使して、全て根絶・絶滅させる方針です。」
この説明に納得いかなかった、東亞民主人民党の赤羽議員は中華人民共和国から密入国して、入管にひっとらえられた中国共産党の「根絶並びに絶滅日本班」の王江關を議場に立たせ、質疑応答をさせた。
赤羽「今から我が国の優秀な入国管理局が捕えた中国共産党員で根絶並びに絶滅日本班と名乗る組織の王江關という人物を証言台に立たせたいと思いますが、どうでしょうか?。」
三条院「出しなさい。」
赤羽「通訳は必要ですか?」
王「私は日本語を喋れるために通訳など必要ない。」
赤羽「では、お二人自由にかつある程度の礼節を持って答弁してください。
では私は地方遊説があるためこれにて下がらせていただきます。」
(赤羽議員が退出。)
三条院「おつかれさまでした。
では気を取り直して、王江關さん?
あなたが中共の根絶並びに絶滅日本班という馬鹿げた組織に加入しているという人物ですか?」
王「本当だ。
我が組織の目的は、日本文化の徹底破壊と日本人の抹殺、そして何より天皇制の廃止と天皇や天皇一族の死刑だ。
あのような中華民族に酷い目を合わせた民族や文化など滅べばいいのだ。」
三条院「早々の発言にしては過激ですねぇ。
ともかく今の発言は看過できません。
ひどく不敬ですよ。
天皇陛下は我らのような烏滸がましい存在が手出しできるようなお方ではないのに。」
王「ふっ、何が不敬だよ馬鹿野郎。」
三条院「この挑発的な言葉には反応しません。
それより、あなたら共匪どもは、レーニンという気狂いの妄言と毛沢東の汚らしい醜い心によって操られていると過ぎないのです。
たった方の国はたった3年の歴史しかありません。
賄賂とアヘンが流行っている国ではないですか?
あなたの国の長は身だしなみも整えれず民を救おうとする心がない。
そのような国の民がなぜ全くあの戦争において関係ない陛下に危害を加えようとするのです?
あなたたちが、どうしても罰したいと言うのであるならば、罰するのは日本を無謀の戦争へと導いた東條英機や荒木貞夫・真崎甚三郎などの皇道派や戦争推進者と言った者たちでしょう。
陛下は国民を守られたのですよ?」
三条院「どちらにせよ、あなたは今から連邦大法院に赴き、不敬罪と特別厳罰が科せられるでしょう。
また、被告人と及びその関係者を全て死刑と決定しました。
この判決は
「東亞連邦刑法第25条」の「天皇・皇帝を過度に侮辱・傷害を与えるものには関係者を含め死刑が適用される。またこの法律は外国人も同対象とする。」
によって正当と判断されます。」
王「ちょっと待ってくれ!私の他の仲間は関係ない!!」
(王が猿轡をされ退出する)
三条院「天皇陛下を侮辱するからこうなるのですよ。」
三条院「以上これにて質疑応答を終わります。」
これを受けた東亞連邦はさらなる「共産主義者・反社会勢力並びに反政府勢力の根絶」という新しいスローガンの元でさらに取り締まりをさらに強固に強化し一件の落着を見せた。
また、この質疑応答は中継されていた。
この不遜な物言いに軍の上層部は激怒。
軍50万人を南京市北50キロメートルまで進軍。
これに怯えた中華人民共和国は王江關が所属していた組織の解散を決定。
中華人民共和国は、東亞連邦にこの旨をすぐに通達した。
これに東亞連邦側が兵を引いたことでこの様相は終わりを見せた。
2ー政府は「検閲の取り締まりによる自由の侵害は少ない。
また、検閲部隊に「余程(天皇・皇帝を少しでも否定する発言並びに国家を著しく害する言動)のことを書かない限りは検閲せずに其の儘通してあげてくれ。」と命じている。
よって検閲を更に厳しくする事も優しくする事もしない。」との回答を示した。
また、この回答により文学者や小説家の間では
「よほどの事を書かなければ、自由に書いてもいいんだ。」
という安堵感が大きく醸成された。
それにより、さらに出版本数が増加したとのことである。
3ーこの問題に対し、1954年6月1日に連立政権である東亞自由保守党の議員である椎名悦三郎が総合産業省大臣のハインツ・ベリュガー(Heinz Belluger)に質疑応答をした。
椎名「我が国は、経済発展と人口増加また科学技術の発展により自動車の製造が容易になり、国民に行き渡るようになったのはいいのです。
しかし、その車両の増加による渋滞がぼちぼちとみられています。
今はまだ大丈夫ですが、これからの状態が不安と考えます。
どのような対策を大臣や総合産業省は今なされているのですか?
お聞かせ願えますか?」
ハインツ「今我が総合産業省では3つの対策を計画・実行しております。
まず一つ目はタクシー・地下鉄の新規導入です。
今まで、我が国の主要公共交通機関といえば路面電車・バス・旅客鉄道でありました。
そして、鉄道は全国に幅広く路線を広げているものの、バスや路面電車は一部の都市しか走っていないために依然として渋滞が見られる状況にあります。
そこで新しい公共交通機関を全国に導入しています。
例えば、タクシーに関しましては、総合産業省傘下の「東亞タクシー国営会社」を開設いたしております。
そうして、タクシーを都市や都市間または郊外周辺に普及させ一定の成果(全国において50万人程度がタクシーを使うようになるなど)を見せています。」
ハインツ「また、地下鉄に関しましては「縦断地下鉄道路線」と称する地下鉄を釜山から京城・平壌を通過し東亞連邦各都市を通り、最終的にはアルタイ自治区のウルギー市にまで開通させるなどをしたことにより、渋滞の緩和が各都市に見られました。
そして旅客鉄道につきましては東鉄が充分に旅客鉄道の営業路線を広げており、現段階のままでも充分渋滞の緩和につながっていると考えますので特段変更することはしばらくはございません。
次に、二つ目は「連邦縦断高速道路」と「大環状高速道路」並びに「連邦南北縦断高速道路」の建設です。
もうすでに半分は完成しており、もう半分が完成するためには後もう少しだけかかる見込みです。
これらの高速道路は制限最高時速が130km/hであり、開通すれば釜山から新京まで2日と掛かっていた距離を10時間と格段に速く走行することができると考えられています。
経済波及効果は予想では30兆円となっており、更に国家としては経済発展と消費活性化の起爆剤となりうるため早急に建設を加速したいと考えております。」
この地図には、1956年の12月と記載してある。
しかし、高速道路自体は、1956年6月10日に完成しているのである。
見た通りのように東亞連邦を全て網羅しておることがわかると思う。
この3つの高速道路によって、経済波及効果は50兆円にも及んでいる。
更には、釜山から新京までにかかる時間が、8時間45分と予想より大分速く、物流改善並びに消費活性化が爆発的に発生。
東亞連邦のgdpは、さらなる成長傾向を見せることになった。
また、渋滞改善により排気ガスや騒音がなくなることで生活の質が大幅上昇。
元来僻地であった地域においても、人口が増加し始めた。
更に、物流の大幅改善により原材料や農林水産物の輸出入が円滑化。
第二次産業の全般的発展が開始。
更には、農林水産業のさらなる発展による農林水産物の増産により。国家の食糧事情も大幅に改善した。
また、ソ連邦にも高速道路を開通したことにより、移民や観光客が大規模到来。
これにより、観光業が急成長することとなった。
ハインツ「次に3つ目は航空機の民間利用です。航空機の民間利用を成し遂げるために、現在民間航空機を開発中です。もし成し遂げられたら格段に所要時間が減少するでしょう。これも現段階においては有用な対応策の一つです。」
椎名「具体的でわかりやすい説明。ありがとうございます。」
以上のことで説明が事足りると思うから、これ以上何も説明しない。
4ー住宅は1944年時で3245万戸であった。
だが、約11年間続いた政府主導の大規模住宅建築政策により、2500万戸から4億5000万戸と急激に増加した。
その為、電力が大幅に不足という状況になった。
この現象は、1949年ごろから頻発された。
その為、連邦政府は「電力発電所大規模建設計画」を開始。
大規模な火力発電所95ヶ所を黒竜江省に建設開始
大規模な地熱発電所20ヶ所を白頭山の山麓に建設開始
大規模な風力発電所20ヶ所を山東省海岸部に建設開始
大規模な水力発電所15ヶ所を黄河やアムール川に建設
この建設には、150万人と2兆円もの資金が投入された。
1953年6月24日ー建設完了。
同日において全ての新規発電所において運転開始。
これらの発電所の運転による発電量は、非常に膨大であった。
よって、電力不足の問題は解決されたと見ることができる。
また、不足どころか余剰電力も産出されるほどだった
その為に、東亞連邦政府はヨーロッパ諸国やアメリカなどに売りつけを開始。
これにより、膨大な利益額が入手できたという。
5ー「資源及び人材の海外出国・流失禁止法」について1953年9月11日に、東アジア連合党議員の柳沢龍一が資源開発省大臣アンゲレーシモフ・ヴィドローベルグ(Angellezimov Witollorbergen)に質疑応答した。
柳沢「政府は積極的にアメリカ・イギリス・ソ連邦・日本・ドイツの様々な大学に
国連条約「東亞連邦に軍事並びに外交以外での全ての自由権限を与える条約」
を活かし、特に優秀な毎年平均約15万人の学生を国費で送り込んでおられる。
その優秀な学生たちは博士号や修士号などを獲得し、国に戻り国家の重要な力となっている。
そのことはたいへん喜ばしい事である。
なので、是々非々を問わずもっと大人数の学生を送りこむべきと私は考える。
けれども、政府はその優秀な学生或いは学者をこの国に閉じ込めている。
政府は国費留学生を受け入れてくれた大学には確かな恩があるはずなのに、それを無視して貴重な頭脳を過保護と思えるくらい保護し、この国の国立研究所や民間研究所に就職させ研究させている。
もっと海外に門戸を開き、深い交流をさせるべきではないのかと私は考えるが政府或いは大臣の考えをお聞かせ願いたい!」
アンゲレーシモフ「たくさんの海外知見や考えを豊富に取り込んだ優秀な頭脳は、我が国のものであると私たち政府は考えている。
これを流失させてしまうことは我が国の1000年の後悔となると考える。
また我が国は国際的に孤立しておるためにそれくらいの行為は許されて然るべきだと考える。
よって、政府としては更に大量の優秀な学生をハーバード大学や東京大学・プリンストン大学・オックスフォード大学などをはじめとする海外の大学に留学させ、国の大事な力となって貰いたいと考えている。
政府の考えはこの通りである。」
柳沢「ありがとうございました。私の質問は以上であります。」
東亞連邦政府は、この質問の都合の良い所だけを深く受け止めた。
それによって、更に国内から頭脳明晰な学生を30万人を国費留学生として、国外の大学に留学させるなどをした。
以上で、東亞連邦の社会問題とその諸問題に対する東亞連邦政府の対策に関する説明を終わることとする。
お読みいただき、ありがとうございました。