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目を開けると、目の前には重治が住んでいる家があった。


彼の想像した場所に移動したので間違いない。


「本当にあの森から出れるとは、着いていくとは言ったけど半信半疑だったんだけどね。こんな神技を見せられると信じるしかないねー。」


ここには重治だけが住んでいるのかと思っていると、


「ここは僕だけだよ住んでいるのは。今は一人でいたいんだ。君に出会ったのも偶然。ぼくは家でずっとゴロゴロするのが夢なんだ。平和な世にならないとその夢も叶わない。夢のためには僕の主君を見つけなければ。ぼく一人では何も為せないからね!。君には夢があるかいカオナシ?」


重治は私に夢はないかと聞いてくる。夢ではないが目的のためにやりたいことはある。


「私の夢?。夢はまだない。私は自分がしたいことを探すために一人で旅をしている。だから重治のようなものはない。」


「まだないんだねー。夢はいいよ。この戦争しかない時代でも、希望を見つけられるから。カオナシもしたいことが早めに見つかるといいね。」


君にはまだあったばかりなのに何故か興味が尽きない。あんだけすごいことができるのに目的もやりたいこともまだないなんて、勿体無いと思ってしまう。


「君の旅に僕も加えて貰えないかな?」私に加えて欲しいと言葉を発する重治。


「私は空っぽのようなものだ。君のように何かを為すことはない。夢があるなら私についてくるのはお勧めしない。つまらない旅だろうから。」


僕を遠ざけるようなことを言うカオナシ。だが僕は、


「それでもいいんだ!。僕は一人ぼっちにも飽きてきてね。あと一人はやっぱり寂しくなる。僕から離れたのにこの感情になるのは僕もわからないよ。」


重治の感情のエネルギーが流れ込んでくる。


その感情は悲しみ、寂しさ、怒り、色々な人間としての感情がある。


エネルギーを吸収した私は……。重治の同行を許可する。


「好きにしろ、わたしが止めても君はついてきそうだ。」


重治は笑顔を浮かべる。


「いいの!。じゃあよろしくねカオナシ!。君の旅は僕が面白くなると保証するよ。証明するものはないけどねー。」


重治は手を握ってくる。彼からは喜びの感情が伝わって来る。


手を離さないように強く手を握ってくる。彼に心配をかけないように一言。


「大丈夫、君はもう私の旅仲間だ。そんなに強く手を握らなくても消えないから。君はそれをされるのは嫌だろうしね。」


宥めるように問いかける。


「カオナシはなんで僕の嫌なことを知ってるの!。ストーカーなの?。知りすぎててちょっとコワイなー。なんでも知ってるように感じるねー。」


おちゃらけたように重治は言う。


「不快になったのならすまない。今後は気をつける。」


申し訳なさそうに頭を下げる。


「じゃあ一つお願いに答えてくれたら許すねー。もう仲間なんだから顔を見せてくれないかな?。やはり仲間の顔は見たいしねー。本当に申し訳なく思ってるならねーなんて!。」


重治はどうやら顔をどうしても見たいらしい。少し躊躇してしまう。

私はどうやら顔を見せることに抵抗があるらしい。

他人事のように思うのは記憶が少しかけてるからかも知れない。

それでも私は顔を隠していた黒い布を取る。すると重治は驚いたような顔をしながら感謝の言葉を言う。


「カオナシの顔は何故か安心するね。僕の願いを聞いてくれてありがとう。太陽のように暖かく感じる。君と出会えてよかったとやはり思うよ。」


ありがとう、僕の人生。


僕はどうやらやっと主君をみつけたよ。


僕はもうひとりぼっちではないんだ!。

































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