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僕の名は重治。

いつも家でごろごろをしているんだ。

戦争が嫌いで平和が好き。

主君になってくれる人を探しているよゴロゴロしながら。

家によく家来にならないかと勧誘されてはいるんだけどなんかしっくりこないんだ。


「家にいても僕の将来の主君は見つからなさそうだね。久しぶりに外に出てみようか。何か見つかるかもしれないしねー。」


家を出ると涼しい風が吹いてくる。外もたまには悪くないね。


家から少し離れたところに森がある。そこには何かがあると噂になっている。


いつもはそんなめんどくさそうな場所に行こうとは思わないんだけど、何か楽しそうな予感がしていたので森に行ってみることにする。


森を歩いていると人が倒れていた。こんなところになぜ人がいるんだ。


警戒をしながら近寄る。


近づくと黒い布で覆われていて顔が見えない。まずは声をかけよう。


「君、大丈夫?死んでないなら返事をしてくれるかな?。うーんこれでも反応しないか。悪戯しちゃうぞいいのかー?顔を拝見させてもらうねー」


顔を見ようとした瞬間、目の前にいた人間が消えていた、というか遠い場所に移動をしていた。


「生きてたなら返事をして欲しかったなー。急に動いたから驚いたよ。身体能力がすごいね。どこの家の者かわからないけど。なんでこんな場所に一人でいたのかは置いといて名前を教えてくれるかな?。僕の名前は重治。よろしくね!。」


ふと目を覚ますと危機感を感じたので身体を動かす。

目の前には微笑みながら話しかける人間がいた。

彼の名は重治と言うらしい。

彼の言葉には少し警戒してるようなエネルギーを感じる。最初に出会ったばかりだ、ここは情報収集のために会話をするのが良さそうだ。


「俺、あ、いや、私の名は今はない好きに呼んでくれ。私は旅をしている者だ。ここの森で休んでいたところだ。」


「え、ここで休んでたのかい?。面白い冗談を言うね。ここを迷いの森と言われてるのを知らないのかい?。まずは君の顔を見せてくれないかな?顔がわからないと話しにくいよー。」


「すまないそれだけはまだできない。」


彼は名前がないらしい?。

もしかしてのっぴきならぬ事情があって簡単に言えないのかもしれない。

ここは詮索しない方が良さそうだね。


「わかったよ、じゃあ今から顔もわからないし、名前もわからないから、適当に名付けるねー。うーんじゃあカオナシで。」


「それで構わない」 


「え?それでいいのマジで?。自分でも適当すぎると思うんだけど。」


彼はどうやらそれでいいらしい。人にとって名前というのは大事なもの。それを適当に決めたものでいいとは不思議な人だねー。


「カオナシは旅をしているらしいけどこんな森になんでいたの?。ここは危険と言われてる森なんだよー?。ここに 一度入ると入った人は戻って来ないんだ。何故かわからないけどね。あー戻れなくなっちゃった僕も。」


「ここはそんなに危険な所だったのか。だが大丈夫だと思う。ここはどこか知らないが出れる。確信はないが多分できると思うぞ。」


「なんでここがどこか知らないのに自信満々に出るとか言うのー。君本当に変な人で面白いねー。じゃあ僕も君についていけば出れるってこと?。」


「迷子の私を見つけてくれたお礼もあるからついてきてくれて構わない。それじゃあ私の手を握ってくれ。そして君の戻りたい場所を考えてくれ。それでいけると思う?。」


「あはは、なんかわからないけど信じるよ。なんか君との出会いは僕にとっていい気がするからねー。」


そう彼は言うと手を握る。そして目を閉じる。











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