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『門』をめぐる戦争と優しい寓話  作者: 実茂 譲
パランテロ先生
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殺さなかった

 クラウディオとイヴがお互いを殺さず、陣地に戻り、それどころかパランテロ先生のことを報告しなかったのは奇跡ではないだろうか? 二人の心にパランテロ先生は少しだが影響を与えた。時間、風、そして美。二人は結局パランテロ先生とは一回しか会えなかったし、それがもたらしたのは本当に小さな変化だったが、それがあったからこそ、二人は生き残れたのだ。逆に言えば、死んでいったものたちは時間と風と美に対する理解が皆無だったために死んだことになる。だが、仕方がない。よき殺人者にとって時間も美も必要ではない。風は毒ガスを効率的に散布するときに使うが、それっきりだ。

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