少女は魔法使いになった
掲載日:2020/03/03
少女は魔法使いになった。
ある日突然、少女の目の前では奇妙なことが起こるようになった。
まず、少女に暴力を振るっていた父親が死んだ。
次の日、少女をいじめていたクラスメイトが死んだ。
また次の日、少女のいじめを放置していた担任が死んだ。
そのまた次の日、少女に肩を当たった青年が死んだ。
少女に舌打ちをしたサラリーマンが死んだ。少女を気味が悪いと言った老婆が死んだ。死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ………………
少女は魔法使いと呼ばれるようになった。
視界に入った者を呪い殺す、とてもとても悪い魔法使いとして。
しかし少女の魔法は、自分の意思で使っているわけではなかった。
ただ、少女に少しでも敵意を向けた人間は、自動的に死んでしまうのだ。
少女はそれを気に病み、いつしか自分の家に引き籠るようになった。
少女はそれから、静かに老いて死んでいった。
さて、ここでどうでもいい話をしよう。
少女が魔法使いとなる少し前、少女と仲が良かった少年が消えた。
遺体が発見されることも無く、結局少年は行方不明として処理された。
しかし、少年は死んでいない。
さぁ、少年はどこに行った?
そして、魔法使いはだれ?




