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「勇者様が帰らない」資料集  作者: 南木
用語解説 ~それなりにネタバレあり~
7/8

魔神王と邪教集団

 物語にたびたび言葉だけ登場する「魔神王」。魔王でもなければ魔神でもない。

 ギンヌンガガプという巨大な山脈 (※元ネタは谷ですが)に、その力の根源があり、人々の絶望や恐怖と言った負の感情を貪ってその力を増幅させます。また、魔神の「王」なので、魔神王が復活すると連鎖的に支配下の魔神も復活し、最終的にはえらいことになります。

 最初は、女神様自らが討伐して封印したらしいが、そのあとは女神さまに選ばれた人間と、その仲間が協力して討伐にあたっている。


 強さはだいたい世界樹の迷宮シリーズのやや強い表ボスくらいを想定しています。あるいは、FEのラスボスユニットを相手しているような感じか。そう考えるとあまり強く思えない不思議。でも、この世界ではあまりにも個人の能力差が激しいので、当然一般人が何人いようと勝てる相手ではありません。なので、リーズを中心とした精鋭で当たらなければなりませんでした。

 …………なお、感想欄でも突っ込まれましたが、即死以外の状態異常に耐性はありますが無効化できません。頑張れば混乱を入れたり麻痺を入れたりできるでしょう。


 魔神王の厄介なところは、広範囲に瘴気をぶちまけて、戦略単位で被害を与えることができる点です。リーズ達勇者パーティーのメンバーは、瘴気を排除する術を常に受けていますし、邪教集団の構成員は瘴気に対して耐性を持っています。

 しかしながら、一般人にはまさに劇毒で、これが旧カナケル地方に大量に着弾したせいで、そこにあったもう一つの王国は人が暮らせない土地となってしまい、滅びてしまいました。なお、ここで力を使い過ぎてしまったせいで、王国に第2撃をぶちまける前にリーズに倒された模様。やっぱ駄目だなこの魔神王…………いや、強いんだけどね?


 それと、魔神王は「概念的存在」なので、一度倒してもまた復活の儀式を行えばよみがえります。

 何しろ肉体がないので、完全に滅ぼすには「魔神王という概念を消し去る」という意味不明なことをしなければならない。有体に言えば、無理。だったら復活させなければいいのだが、人間は馬鹿な生き物なので、たびたび自分たちを滅ぼしかねない存在を復活させようとします。



 で、そんな魔神王を復活させようとしたのが、邪教集団と呼ばれる連中。

 この邪教集団は、水滸伝の「方臘の乱」をもとにしており、すべてに破壊と死をもたらすことで世界をリセットしようと目論んでいます。最も、元ネタの「マニ教」は邪教ではないですが……。

 邪教集団にとっては死こそが救いであり、魔神王によって完全に破壊された後に生まれ変わった世界で幸福を得ようとしています。そのためにも、魔神王により多く生贄を捧げ、より多くの破壊をもたらすことこそ、彼らの使命と心得ています。

 本来であれば、こんなあからさまな邪教は流行しないものですが、世界の国々…………特に2大王国の政治腐敗が引き起こした社会混乱が深刻過ぎて、人々は絶望のあまり現世の破壊もやむなしとまで考えてしまったのです。

 ちなみに、今ある王国も中国宋王朝末期をモデルにしているだけあってなかなかひどい有様ですが、滅びた方の旧カナケル王国は、それに輪をかけて酷く、邪教集団の幹部や構成員の半数以上は、旧カナケル王国出身でした。物語に出てくる王国よりやばいってどんだけ…………。


 邪教集団の構成員たちは熱狂的な魔神王の信徒であり、来世の希望のためなら死を厭いません。そのため、戦場では狂ったように突撃してくるせいで、王国の騎士団でも大苦戦を強いられます。さらに彼らは、魔獣の使役の方法も熟知しており、それらをけしかけて幾多の村や町を破壊します。

 それと、邪教集団内では結婚や子供を産むのは禁止です。人間を増やしてはいけません。教団員たちはほとんど全員が断種の術を掛けられており、たとえ教団から足を洗っても、二度と子供を作れない身体になっています。


 本編の時点では邪教集団はほぼ壊滅しており、生き残りの殆どは冒険者に落ち武者狩りのごとく狩られはじめています。


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