2-56. 久しぶり!!
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何となく予感はあった。
むしろこうなるだろうと思っていた。
馬車が揺れ御者が馬車を止める。小窓から外を覗き立つ。
「ちょっと2人とも馬車の中に居て。僕外に用事があるから」
「どういうことですの?」
「わかった、オレは馬車に居るよ」
ランは疑問に思い、スタンツは僕に賛同してくれた。
「ちょっと知人が会いに来てくれたみたいだから会ってくるね」
「グリム?」
僕にもこれ以上の説明はできない。何も分からないのだから。ランの疑問に答えることなく馬車を出る。
そこにいたのはワイバーンだった。
いや、ワイバーンとハーティットだった。
「やぁ、久しぶり。何となくここに来れば会える気がしてね」
「久しぶり、ハーティット。ずっと君のこと気になってたんだ」
「ぼくもだよ、グリム」
しばらくハーティットと見つめあう。
「ちょっと上に行こうか。ワイアットに乗って。ワイアットっていうのはこの子の名前ね」
乗りやすいようにワイバーンが体を屈めてくれる。
後ろを見るとランが馬車から降りてこちらに向かってくるところだった。
「連れに一声かけてくるね」
「わかったよ」
まずはハーティットに一声かけてからランのところへと向かう。
「ラン、ちょっと彼と上空に行ってくるね。すぐ戻ってくるから」
「嫌ですわ。次は私も連れていってくれる約束ですわ」
そう言えばそんな話をしたな。でもその話に了承をした覚えはない。とはいえ、うんって行ってないから連れていかないでは彼女は納得しないだろう。
「ごめん、男と男の話し合いなんだ。申し訳ないけどランは連れていけない。すぐ帰ってくるからスタンツと馬車で待っていて。ごめんね」
「...わかりましたわ」
一体何を納得してくれたのか分からないが引き下がってくれて有難い。
ランを馬車に見送ってハーティットの所へと戻る。
「終わった?じゃあ乗って」
僕が背に乗りワイバーンが翼を羽ばたかせる。
が、飛ばない。
あ。
「僕自分で上に行くよ」
サイコキネシスを使い自分の体を浮かせ上空にてハーティットを待つ。そういえばモンスターにも僕の無効化は有効だったんだ。ワイバーンって翼を羽ばたかせて飛んでいると思っていたけど魔力で飛んでたとはいま知った。
降りたことによりワイバーンが飛べるようになりハーティットが僕の所までやってきた。




