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2-52. ぶっつけ本番!!

 

 □□□□□□□□


 本日のディナーが始まり母はいつもの席、スタンツは今日のメインゲストなのでいつもはランが座っている位置に座りその隣にラン、更に隣に僕が座った。ランと僕が1つずつ右にズレる形になった。

 テーブルには既にルッコラのサラダ、サモサ、タンドリーチキン、トマトスープが並べられている。バランスの取れたよい献立だ。だけどこの6日間これらの料理が出たことはない。フリッタータが3回、ビーフステーキが2回、スペアリブが2回出てきていたのでこの辺の料理がテーブルに並ぶと思っていた。

 どうしてぶっつけ本番でチャレンジしてしまうんだろう。


「皆で作ったからお口に合えばいいんだけど」


 本日もビュッフェ形式で自分が食べたい物を食べたい量だけ取る。メインぽいタンドリーチキンを1切れとスープを装う。僕は学習して少量だけ装うということを覚えた。


「すごく美味しそうなんで大丈夫だと思います」


 まぁそう言うしかないよね。出来れば美味しいといいけどせめて不味くはないといいな。

 タンドリーチキンを一口食べてみる。口の中の水分を搾り取られているようだ。スープで水分を補給しようと思い口にする。トマトとセロリの味が前面に主張している。これ苦手だ。美味しくないわけではない。単純に僕の好みではないだけだ。タンドリーチキンの方は作ってから時間が経っているのかそれとも焼きすぎたのかパサパサしている。

 スタンツの方を見ると彼はまだサラダを食べていた。真似してサラダを食べることにする。ルッコラと生ハム、パプリカ、玉ねぎが入っていた。

 生ハムが入っているおかげかサラダでもパンが進む。


 周りを見ているとタンドリーチキンを食べた後には皆スープを口にしている。水分なしでは食べにくいようだ。

 スタンツがサモサに手を伸ばしていたので僕も食べることにする。


「グリムもサモサ食べるの?乗せようか?」


「1つだけお願い」


 スタンツが僕の皿にサモサを乗せてくれた。ここ数日間でだいぶ用心深くなった。そのおかげでタンドリーチキンとスープは最低限のダメージで回避できた。サモサもダメだったら今日はパンとサラダで(しの)ごう。

 一体誰が作ったのか気になるけど怖くて聞けない。それに僕は食べるだけなんだから何の文句も言ってはいけない。味自体は美味しいのでスープさえ食べられればタンドリーチキンも美味しく食べられただろうし。ただ僕がセロリが嫌いってだけなのだ。

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