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2-8. 同級生っていいよね!!

 

 □□□□□□□□


 月曜日。

 こちらのベルクという世界でも1週間は7日である。ただ月火水木金土日の曜日が木曜が風曜日、金曜日が光曜日になる。これは魔法の5大属性に起因するものだと思っている。

 月も12ヶ月だが1月2月ではなく初春、立春、早春、春暖、新緑、向夏、盛夏、晩夏、初秋、仲秋、晩秋、初冬の月という。日付は1日2日と数える。

 いまは向夏の月3日、日曜日である。


 盛夏の半ばから始まる夏季休暇まで続く奉仕活動はあと5回も残っている。


 気が重い。


 あと5回ティアナさんを躱しつつ父も躱さなければいけない。父を躱す必要はないけれど母や妹が居ないときに会う父は対応に困るのである。


 教室に入ると挨拶される。


「おはよう。グリム君」


「おはよう。サリ」


 あのときの口撃力が嘘のよう。クラスメイトは19人。2ヶ月もあれば9歳児と10歳児なら皆仲良くなれるよね。

 昨日のティアナさんを思えばサリの口撃力も可愛いものである。ティアナさんには口撃力は備わっていなかったが探究心が備わっていた。探究心は必要以上に備わっているのにデリカシーとモラルは欠片も備わっていなかったが。


「メアリ、ファナおはよう」


 自分の席に着きいつも一緒にいる2人にも声をかける。


「はよー。グリム」


 明るくあっさり返してくれるファナ。


「おはよう。グリム君」


 のんびりはにかみながら挨拶してくれるメアリ。


 なんだろう。この安心感。大人の女性よりもやはり同級生女子の方がいいなと思った。

 とりあえず今週末には王立研究所のギフト科に行かなければならないのでそのときに魔法科には行きたくないということを主張しなければいけない。

 最悪でも2人きりは回避しなければ。


 いつものようにガストール先生が入ってくる。


「はい、お前ら席につけ」


 全員が席に着く。


「えー、今日は前から言っていた魔法の授業と家庭科の授業を一緒にやります」


 そういえばそうだった。

 2ヶ月も経てばある程度威力は小さいながらも皆魔法が使えるようになったのでそれの応用で調理実習をすることになったのだった。


「前にも言っていた通り1列5人が実習班だからな。お互い苦手なことをカバーしあって料理を完成させるように」


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