表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
240/240

エピローグ

 

 □□□□□□□□


 ふわふわと何だか浮いているような懐かしい感覚だった。この不思議な感覚はどこで経験したんだっけ?


『忘れちゃいましたか?田嶋さん。いえ、今はグリームさんでしたっけ』


 何も無い空間なのに声が聞こえた方を見ると20代くらいのランが居た。以前見た神のようなものとは容姿が違っていた。思い出した。ここは死後の世界。なら僕は死んだのか。


『いやー、相変わらず話が早くて助かります。容姿が変わったのはグリームさんにとっての神への認識が変わったからですね。今はこういうイメージなんですね』


 何だか恥ずかしい。僕にとって神のイメージが20代の頃のランだということが。あの頃のランは神がかって美しかった。何よりも麗しいと言っても過言ではない。前世で見た様々な国の女優さんよりも綺麗だったんだよね。それは僕の好意が含まれていたかもしれないけれど息を呑むほど美しくどんな場所でも輝いて見えたし何よりも神々(こうごう)しかった。神のような概念がランの姿をしてくれたおかげで死後に姿形だけとはいえ彼女に会えるなんて最期の手向(たむ)けだろうか。慈悲深いな。


『既にお察しの通り魔法が使える世界での転生人生が終了しました。以前にもお話した通り生前の功績によりあなたの希望を叶えようと思います。今回は人生を謳歌したようですがその分功績は申し分ないですね。アズニエル王国の王家に生まれ保険制度の導入、誘拐を廃止、就活・婚活を導入し王制を廃止し身分差をなくしましたね。また自身を傷つけた暴徒を恩赦により無罪放免、民主主義を導入し親友であるスタンツさんを党首に据え影で支えた功績もありますね。これは前回より更に選びたい放題出来ますよ』


 僕は本当に幸せな人生を歩めた。ランと結婚し子供も授かり孫も見ることが出来て老衰で亡くなり思い残すこともない。


 次はどんな世界なんですか?前の世界に戻るんですか?それともまた魔法のある世界ですか?


『科学技術が発達している世界ではないですね。1度生まれた世界には生まれられないんですよ。次も魔法はありますよ。精霊がいて魔法を手助けしてくれる世界です』


 そうですか。出来れば生まれ変わってもランと巡り会いたいです。異性として。あとは、そうですね。


 周りと違う能力はもう要らないです!!


『また今回も控えめな希望ですね。今世での伴侶と来世でも巡り会いたい、周囲と違う能力は要らないと。この2点ですか。はい、わかりました!!これくらいなら叶えられるでしょう。他に希望はないですか?』


 はい、今度こそ能力は要らないんです。


 ランに会えて平凡ながら幸せに暮らせるならそれだけで十分じゃないか。出来れば結ばれたいけどランの意思を尊重したいのでそこは希望に盛り込まない。


『そうですか。では────』



これにて新しく生まれ変わるなら能力はもう要りません!!は完結です。拙作ながら最後まで読んで頂きありがとうございます。


1つの物語を完結させるということがこれほどまでに大変だとは思ってもいませんでした。実の所、初めに思い描いていた作品からは随分とズレた完成となりました。グリームは超能力をいくつも使えてパイロキネシスやテレポートを仕える予定だったり(パイロキネシスに関しては伏線を張っていましたが恥ずかしながら回収しておりません)、最後に彼を刺すのはスタンツの予定でしたが物語を進めていくうちに何だかグリームに愛着が湧き親友に刺されるのは可哀想だなと思い変わりました。

またギフト持ちは転生者という設定も考えてはいたものの物語で出すことが出来ませんでした。一人称視点で書いた作品はグリームが存在しない場面での出来事を書けなくて苦労しました。幕間4のみ例外的にセリフのみで進ませることで一人称視点なのにグリームが存在していません。本来はありえないとは思いますが自分の未熟さ故にそれ以外の表現方法がわかりませんでした。


サイトの機能を使いこなせていないがためにお読み頂いている方には非常に不便な思いをさせてしまったことと思います。誤字報告を受け付けたかったですし章管理もしたかったです…。誤字があったのを見つけたのに埋もれて直せていません。


こんなにも拙い作品ではありますがそれでもやはり書いていて楽しかったです。途中毎日更新はしんどくなったりしましたが。ストックを作ることなく見切り発車してしまい毎日更新するという大変さを痛感しました。

次回作も考えてはいますが次は女主人公にしようかなと思っております。あとは三人称視点の予定です。もしよろしければ次回作も読んで頂ければ嬉しく思います。


最後になりますがこんなにも長いあとがきを読んで頂き作品も読んで頂き重ね重ね御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ