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5-24. 飛んで火に入る夏の虫!!

 

 □□□□□□□□


 ティアナさんに彼をどう紹介すべきなのか逡巡する。過去幾度となく彼を人身御供として差し出そうと悩んだが実際にその機会が巡ってくると良心が咎めるよね。


「これは多分グリム以外の他の人には出来ないんじゃないかな。グリムにも出来ないかもしれないけど可能性はあると思う」


 ティアナさんの質問に答えつつ地上へと降りてくる。まずワイバーンが先に地上に降りその後ハーティットがワイバーンから降りてきた。

 僕を巻き込むのはやめてくれ。これ以上ティアナさんの中で実験動物としての価値を上げたくない。


「僕の友達のハーティットです。どうやら実験を手伝ってくれるみたいです」


 承諾を得てはいないもののわざわざここに来てくれたのだからお願いすれば実験くらい手伝ってくれるだろう。


「あぁ、そっか。ワイバーンに乗れるならワイバーンに魔法を使わせることも可能なのか。確かにそれは上級魔法士1人分くらいにはなるね」


 それがですねハーティット1人でそれよりも上なんです。とは思ったものの何と説明すればいいのか悩む。


「魔法を使えばいいの?ワイバーンにお願いするよりぼくが魔法使った方が早いんじゃない?」


 飛んで火に入る夏の虫とはこのことか。もうハーティットの提案に便乗してこの問題はさっさと済ませてしまおう。


「そうなんですよ。実はハーティットの方がワイバーンより魔力値が高いんです」


「何それ、本当?もしかしてワイバーンより魔力値高いから従えられるの?あ、でもそうなるとグリーム君には無理だし違うか。ワイバーンより魔力値高いって結構な魔力値の持ち主だよね。じゃあお言葉に甘えて手伝って貰おうかな」


「うん、いいよ。お困りのようだしちゃちゃっとお手伝いしてまた旅に出るよ」


 相変わらず飛び回っているようだ。

 ハーティットの魔法も無効化出来るのは既に実証済みである。あとはどこまで無効化出来るのかだ。そもそも彼の全力がどれくらいなのかを知らない。


「じゃあグリーム君に向けて全力の水魔法攻撃を撃ってみて」


 ティアナさんのその指示でハーティットの実力を知らないからこその指示である。

僕は念の為皆をワイバーンの上に乗せて上空からの攻撃を指示する。あとは馬車も風魔法で上空に避難させておいてもらう。

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