表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
207/240

5-12. 着替え!!

 

 □□□□□□□□


「こんな時間に戻ってきてどうしたんだ?」


 寮の自室に入ると机に向かって勉強していたスタンツにそう声をかけられる。休みの日に自主的に勉強出来るのって凄いよね。

 確かに王立研究所に出向いてこんなに早く帰ってきたことは過去になかった。そして今日も別に終わったわけではない。


「着替えに戻ってきたんだよ。門外に行って実験するんだって」


「ふーん。そんなこともあるんだな」


「本当だよね。王立研究所のトレーニングルームじゃちょっと実験出来なくてね」


「それオレ行っちゃだめか?」


「え、どうしたの?どうなんだろ。あ、でも今日なら来ても大丈夫かもしれない」


 王立研究所に行くには王城への通行許可証が必要だが王都の外に出るのは外出許可証と王都の通行許可証が必要だ。王城への通行許可証に比べれば発行されやすい。来るなら今日の方がいつもよりは手続きが楽だ。それにノッカーさんやティアナさんにスタンツのことを聞かれても魔法要員だと言えば恐らく許可も下りるだろう。


「行くなら準備して。30分後に集合って約束だけどもう10分経っちゃってるから。僕は着替えに戻ってきたんだ」


「わかった。前から気になってたし噂のティアナさんを見についてくぜ。部屋に1人で居ても暇だしな」


 ティアナさんの話をしてから5年近く経っている。ずっと会ったことがなかったが今日が1番の機会かもしれない。それに1回会ってくれた方が今後あの人の話をする時に理解してもらえるだろう。人の意見を聞いてくれるような人じゃないということを。見た目は綺麗なお姉さんと言ってあるからそっちが気になったかもしれないな。


 僕らは着替えて出かける準備をする。念の為飴の残量を確認したが無効化能力に関しては常時勝手に発動しているせいかサイコキネシスを使った時とは違い飴の消費はないので着替え以外にすることはない。今日は動きやすいように汚れてもいい軽装を選んだし準備完了だ。


「準備出来たぜ」


「よし、じゃあ行こうか。時間も丁度いいし」


 集合時間まで残り10分だった。男子寮は王城側にあるので王都側の門は遠く10分でギリギリだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ