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4-48. 無神経‼︎

 

 □□□□□□□□


「一体何があってあんなことになってたの?」


 僕にもよくわからない。(せき)を切ったように溢れ出した僕を(さいな)む言葉。スタンツのお姉さんが誘拐されていた件はきっかけに過ぎないのだろう。だけど今思えば彼への接し方が間違っていたのかもしれない。何も考えず家族の話をしていたし長期休暇には毎回家へ招待していた。


「積もり積もってなのかな。だけどきっと僕が無神経にスタンツを傷つけたんだ」


 わかってる。きっかけが何であろうと不満があったからこそ爆発したということは。


「いつも一緒で仲良さそうだったのに」


「僕もそう思ってたんだけどね」


 困ったように笑うしか出来なかった。


「幼なじみのランちゃんはよかったの?」


「いいんだ。あれは多分僕を引き止めるために出た言葉だろうし。嘘じゃないだろうけど本心でもないんじゃないかな」


 そもそもランには昔から好きな人がいるからね。それなのに僕にまで好きと言って引き止めようとするなんて相手には悪いことをした。さっさと告白してしまえばいいのに。


「うん?あの時ランちゃんが言った言葉は本心だと思うよ」


「え?」


「ぼく何となく感情がわかるから多分だけどランちゃんは本当にグリムに告白したんだよ」


 じゃあランが昔から好きなのは僕なのだろうか。最低な対応をしてしまったな。だけどあの対応によりもう嫌われてるかもしれないな。むしろそうなった方が気楽だ。


「好意を持ってくれてたのはわかってたけどまさかそういう意味で好かれてたとは思わなかった」


 鈍い。もしかして僕とんでもなく鈍いんじゃないだろうか。だからスタンツのこともランのことも気づかない。


「まぁ気づかなかったのはしょうがないかもしれない。彼女は出来るだけ隠したかったみたいだし当事者だとわからないこともあるだろうしね。」


 あんな美少女が僕なんかを好きになる要素なんてないのに。妹たちと変わらず接してきたから距離が近かったのかもしれない。今はもうそんなこともないが小さい頃は前世の記憶があったせいか同世代が全部年下のように見えた時期があったし。だけどさっきは全てを投げだしたい感覚だったのだ。もう全てどうでもよかった。例え本心からの告白だったとしてあの時の僕にはじゃあ行くのやめるなんて選択肢は存在していなかった。

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