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4-40. 時間もないしお金もない!!

 

 □□□□□□□□


 サシュハの時と同様にエルバドでも服屋に向かう。サシュハでは素材を売ったのに対しエルバドでは完成品をお店に売るらしい。


「昨日と同じようにこれちょっと買い取りしてもらいに行ってきますね」


「今日は先にお金渡しとくわ。これでご飯食べるなり観光するなりしてや。集合は1時間後に門のとこやからな」


「「「はい」」」


 昨日と同じ額を支給された。今日はランチタイムから少しズレているから混雑が緩和され料理の提供時間は早いかもしれない。服屋の中に入っていくカルミンとミカを見送って僕らは飲食店があった方へと歩きだす。


「今日は何食べようか?」


 職業実践での唯一の楽しみと言ってもいいくらい食事以外楽しみがない。むしろ基本が馬車移動なので立って歩けるだけで開放された気分だ。馬車移動するにもアズニエル領内のみだったのでこんなにも長時間移動を繰り返すのは今回が初めてで体が悲鳴をあげている。まだ僕若いのにな。

 時間があるなら拳闘を見たりもしたかったがご飯を食べたら集合時間だろう。いやお金がないか。興行国と言うくらいなんだから拳闘も有料だろう。手持ちはいくらかあるが支給されたお金以外を使うのはルール違反だろう。


「私は何でもいいですわ。昨日は希望通りの物を食べられましたので今日は合わせますわ」


「エルバドは肉料理が有名らしいぞ」


 男性比率が高いからか肉料理が名物らしい。


「では今日は肉料理を食べましょうか?」


「肉料理って大抵のお店ならメニューにあるからなぁ。1000エクウスで足りるお店があったら入ってみる?」


「今日はそうしようぜ。予算的にお店は結構絞られるだろ」


 3人だと意見がまとまるのも早いな。正確にはハドレアドがいるので4人なのだが彼は任務中のため主張しない。尤も任務中以外で彼と行動を共にすることはないだろう。


 何軒か飲食店が建ち並ぶエリアに来たが今日は人がまばらだ。時刻は14時を回っていたので周りは仕事中が多いんだろう。


「とりあえず1軒1軒メニュー見てみようよ」


「そうだな」


「今日はお肉がメインですし2人が気に入ったお店でいいですわよ」


「オレ向こうの店見てくるわ。グリムはこの辺でいい店ないか候補だしといて」


 昨日のことを反省して時間の有効活用だろう。今日は置いていくルチカは居ないものの出来ればゆっくりとご飯を食べたい。

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