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4-33. 私服!!

 

 □□□□□□□□


「にゃー。グリムにゃ。こんな所で会えるなんて嬉しいにゃ」


 そう言っていつも通り抱きついてきて頭をぐりぐりと背中に押しつける。後ろを見ないでも誰なのかわかるって中々だよね。そういえば彼女は服飾関連の仕事を希望していたっけ。

 毛皮を卸に来た店にルチカが居た。隣国での職業実践は少しでも関わりのある所にお願いをするだろうからここにルチカが居るのは必然か。


「何しに来たにゃ?何しに来たにゃ?」


 学園の外で会うルチカは少し新鮮だった。ダボッとした長袖にショートパンツにニーハイを合わせいくらルチカの髪が短いとはいえ今はもう性別がわからないなんてことはない。ランやスタンツも私服だが学園の外で会う機会が多すぎて新鮮味に欠ける。ランは冒険者という職業実践のためか昨日も今日も動きやすそうなパンツスタイルである。いつもはワンピースばかりなのでこれも新鮮といえば新鮮なのかな。


「何しに来たも服屋さんなんだから服を買いに来たか売りに来たしかないだろう」


「そんなことないにゃ。どんな服作ってるか見に来たりどんな服なら店に置いてもらえるか聞きに来たり色々あるにゃ」


「そっか。僕にはその2択くらいしか思いつかないけど色々あるんだな。今日はモンスターの毛皮を売りに来たんだ」


 言いながら自分たちの来店理由も服の売買ではなく素材の売買であることに気づく。しかしルチカは相変わらず興味のあることには前のめりだな。


「ここで待っていて貰ってもいいですか?ミカと一緒にちょっとこれ買取してもらって来ますので」


 この店にルチカが居ることは(あらかじ)め聞いていたのか一切触れることなくそう言われる。


「ええ、わかりましたわ。店内を見ながら待っていますわ」


「では大人しくしておいてくださいね」


「「「はい」」」


 カルミンとミカは店の奥へと消えて行った。先程の屋台とは違い2階建てのお店は1階には小物やメンズ服が置いてあった。どれもシンプルなデザインで値段が高いのか安いのかわからない。

 さっきの屋台とさほど変わらない値段だからこれは高いということでいいのだろうか。




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