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4-20. チーム!!

 

 □□□□□□□□


「大人3人子供3人いるので3チームに別れて狩りをしましょうか」


「待ってくれ。俺を数に入れないでくれ。俺はこの子たちの護衛はするが手助けをする予定はない」


「あ、そうなんですね。じゃあ2対3に別れましょうか。どういう組み合わせにしましょうね。希望はありますか?」


「特にないっす」


「任せます」


「お任せ致しますわ」


「じゃあ自分が決めちゃいますね。ミカとスタンツ君とランちゃんで自分とグリム君の組み合わせにしましょうか」


 潤いが足りない。先程のおふざけのせいで女性陣と離されたんじゃないかと推察する。まぁ別にいいんだけどね。


「じゃあ俺は人数的にもそっちのチームについて行こうかね」


 結局3対3に別れたみたいな感じになった。


「2人共ミカの言うことを聞いてくださいね。勿論グリム君も自分の言うこと聞いてくださいね。この森には立入禁止区域もありますんで気をつけなきゃいけないんですよ」


「せやで。ドラゴンの住処には近寄ったらあかんで」


「ここのドラゴンは大人しいんじゃないんですか?」


「そら他のドラゴンに比べれば勿論大人しいで。でも考えてみ。知らんやつにノックもなしに自分の部屋に入られて怒らんやつなんておらんやろ。大人しいとかいう問題違うねん。この町はドラゴンに嫌な思いをさせずにこの地で快適に過ごしてもらうためにできた町なんやで。影響を与えないように過ごすんはここでは当たり前なんや」


 とてもわかりやすい例えだ。ちょっと会ってみたいと思っていたがまた次の機会になりそうだな。

 アズニエル王国はじまりの町。この町がなければこの国がなかったと言っても過言ではない程重要拠点である。そんな重要拠点ではあるもののドラゴンが居るという以外の特徴はなくこの歳になるまで赴くことはなかった。

 戦争をやっていた時代ですらここは安全だったのだ。触らぬ神に祟りなし。どちらの味方でもないのに攻撃することでわざわざ敵に回る必要はないから安全地帯だったのだ。


「気を使ってるんですね。でもドラゴンは寂しくはないんでしょうか?」


「寂しいやて?そんなん言うたのグリムが初めてやな。どうなんやろな?考えたこともなかったわ」


「面白い考えですね。自分たちは昔から近寄ってはダメな場所として育ちましたがそういう考え方もあるんですね」


「まぁとりあえずそれは置いといて狩りに行くで。どっちがいい素材取れるか勝負やで」

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