4-5. ペア!!
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1限目は魔法の授業だった。というか今日は4限目まで魔法の授業でトーナメント形式でバトルする。と言っても怪我をしたら危ないので相手の腕に巻いた紙を外せば勝ちというルールである。
「最初からグリムとペアとかオレ正直嫌なんだけど」
明るく嫌味のない感じで言われる。グサリとくる一言だがしょうがない。スタンツは僕の能力を知っているうえに魔法士志望だもんね。それに冗談っぽく言ってくれるだけマシだ。
「あはは。ペア変える?ヒューイットとポルトなら変わってくれるかもよ」
「すごい悩む。グリムに失礼なのはわかってるんだがオレは色んな人と戦ってみたい」
「いいよー。別に。たまにはペア変えてみる?」
会話が聞こえていたのかポルトが話に入ってくる。
「どっちがどっちと組む?」
どうやらヒューイットも賛成らしい。
「因縁のペアでも組んでみる?僕とヒューイット、スタンツとポルトで」
あのときの出来事は特に蟠りはないけれどたまにネタにしている。僕がヒューイットを空中に掲げたあのときのことだ。
「1回戦敗退か。まぁ応援にでも回るかな」
「いやいや。僕が勝つの確定じゃないからね?これで負けたりしたら恥ずかしいからそういうのやめて」
「うーん、でもグリムに勝てる人って想像できないんだよな。大人でも難しいんじゃないか?」
それがですね、最強の老人がいるんですよ。昔から僕のことをフルボッコにしてくれる最強の老人が。4年経った今現在でも負ける存在が。今年の夏季休暇も手合わせしたけれどいつものようにボコボコにされた。成長と共に僕も強くなっているはずなんだけど何故かジークも強くなっていた。年齢からして衰えてもいいはずなのに強くなるってどういうことだ。護衛としては鍛錬を怠らず正しい姿なんだろうけど国内最強くらいの位置に居ながら努力できるってすごいよね。僕も見習わないとな。
「とりあえずそのペアで組む?」
「いいよ。ボクはスタンツみたいに勝って経験を積みたいと思わないし見る側に回るよ」
「オレの我儘聞いてくれてありがとな、ヒューイット」
「たまにはこういうのもいいよね」
いつもは幼なじみのヒューイットとポルトがペアになると必然的に僕とスタンツのペアが出来ていた。クラスの男子の人数のせいで選択肢が少ないのだ。




