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4-3. 変化!!

 

 □□□□□□□□


「おはよう。何集まってるの?」


「皆おはよー」


 ヒューイットとポルトが登校してくる。


「おはよう。ん、もうすぐ始まる職業実践何を選択するかっていう話をしてたんだよ。2人はもう決まってるの?」


「あー、ボクらは就職先は決まってるからね。本当なら就職先に関連する職業を選ぶべきなんだろうけど親に何を選んでもいいって言われてるから好きなのを選ぼうかなって思ってる」


「ぼくもヒューイットと一緒で自由に選んでいいって言われてるんだ。どうせなら美味しそうな職業がいいな」


 そういう考え方もあるか。確かに前世でもそれを基準に選んでる子は居たな。僕はできれば今世にしかない職業を経験してみたいかな。騎士なんかも気にはなったけどそうなると隣国には行けないだろうし傭兵で討伐部隊配属なんてなったらいつぞやのティアナさんの提案が採用されることになるかもしれないし。

 驚くべきことにというか残念なことにというか未だに王立研究所への奉仕活動は続いている。一度区切りはついたもののまた要請があって請けることにした。自分の体のことをもっと知りたかったのと成長と共に限界が伸びるのかどうかも確認したかったから。以前と違い毎週ではなく数ヶ月に1回なので負担も大きくはなかったし。

 おかげさまでノッカーさんとティアナさんとは交流がある。あれから4年経ってもティアナさんはまだ20代らしく見た目が変わらない。ノッカーさんも元々体の大きなおじさんという感じだったせいか4年の年月では変わらなかった。

 クラスメイトは成長期の為見た目は変わったが中身はそんなに変わってないかな。見た目でわりと変わったのはメアリがあの誘拐事件以来前髪を目が見えるようにカットするようになったこととポルトがポチャっとして頼りなげだったのが少しずっしりとしたガタイのいい少年に育ったくらいかな。2人共中身はそんなに変わってないと思うけど。


「僕は何も言われてないけど何を選んでも怒られないと思うな」


「グリムのお父さんならそうだろうね」


「あの人家族に甘いからね。家族バカだよ本当に」


 家族に甘い。家族には甘い。あの日父の、この国の闇の部分を見た。まだきっと僕が見ていない闇もあるんだろう。少しずつ変えていければなと思う。

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