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幕間3

 

 □□□□□□□□


「お家の外久しぶりに出た」


「ごめんよ。でも皆まだ小さいからパパが家に居ないときに外に出かけるのは心配なんだ。何が起こるかわからないし守ってあげられないからね。家の中なら安全だから外に出るのはもう少し大きくなるまで待とうね。お家から出れなくても庭だけでも遊べるようにしておくから」


 木々が生い茂る森というには少し小さめな林を家族で散策する。そこは屋敷の門を出るとアズニエル家と街を隔てるかのように広がる林である。アズニエル家と街が近いので危険種のモンスターは存在しない散歩に向いた場所だ。


「おいで、グリム」


「はい、お父様」


 父に抱きかかえられ肩に乗せられる。


「「まってー、おとーたま、おにーたま」」


 幼い妹たちは母に連れられて僕らの後をついてくる。歩くのも精一杯な感じでとても愛くるしい。

 家族団欒の中少しだけ離れた所にジークもいる。彼はもうおじいちゃんのようなものだ。そんなに離れなくてもいいのに。


 肩車され遠くが見渡せるようになった僕に父が話しかける。


「ご覧。ここから見える全ての範囲に暮らしている人々がいつか君が統べるべき領民だよ。むしろ見えない範囲にまで人がいるんだ。いつかグリムが大人になったらパパと役割交代して頑張るんだよ。その時は知らない方がいいことや僕を軽蔑するようなこともあるかもなぁ…。パパは君たちのことが大好きだっていうことは覚えておいて。出来れば嫌わないでほしいな」


 木々の隙間から街が見渡せる。門を出たばかりで辺りに木以外の遮蔽物はなく隙間からはかなり遠くまで見渡せる。

 肩車されたことにより髪の毛しか見えずどんな表情をしているのかわからなかった。


「「だいじょぶ、おとーたまだいしゅき」」


 僕が答えるよりも先に妹たちが答える。


「大きくなったその時に考えます」


 一瞬揺れる。妹たちが父に抱きついたようだ。器用にも母と手を繋いだまま片側ずつ抱きついている。家族5人でくっついている形になる。

 こつんとお尻の辺りに母の頭が当たる。僕と目が合うと歯を見せて笑った。いつも見上げる母が下にいるのが珍しく頭を撫でてみる。


「まぁこの子ったら」


 ふふふとまた笑われた。とても幸せな家族団欒だった。


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