表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/18

No.6 闇夜の邂逅 (to the next stage)

No.6 闇夜の邂逅 (to the next stage)

____________________________

______ヤツを投げた辺りから記憶がない。頭が痛い_____ここから歩いて出られるだろうか________

____[取った]とは言え、[入った]ことも事実_____

前蹴り、横蹴り、正拳突き、踵回し______

萩原を満身創痍にするには、充分な打撃だった。

______[WARNING]______

___________!?

______左目の視界が示す反応には、嫌という程覚えがある。

_____数十メートル先に、火花を散らしながら停止する巨影_______シャープなフォルム、三角形を思わせるボディ、細長い車輪脚、標的を品定めするかのような円形の赤い一つ目___________

[..........マジかよッ!!]

萩原は苦虫を噛むような声を絞り出す。

______human Ⅲ型 、[hunter]______

萩原は横っ飛びに転がる。

_______と、萩原の居た場所に火花が散る。

_____起き上がり、ハンドガンを2,3発撃つ。

撃ちながら、思考を巡らせる。

_____ここら辺のidolaはアイツが全滅させたんじゃなかったのか_____それとも[今丁度ここに来た]?

_____今はそんなことどうでもいい。今はコイツから逃げる(プランA)もしくは追い返す(プランB)____

プランBはボツ。こんな身体で勝てる訳ない_____

[あー.......ムリかも]

不思議と笑いが漏れる。目の前に自分を人外に追い込んだ因縁の相手が居ると言うのに。誓った復讐の相手がいるというのに。状況は圧倒的に不利だってのに__


[hunter]はショットガンでいたぶるように乱射しながら、着実に萩原に接近し、10秒程で目前まで迫ってきていた____________


_________バリンッ

____ガラスを破り、人影が萩原と[hunter]の前に躍り出た。人影は黒い刀を閃けさせる______

袈裟懸けから横払いにつなげ、返す刀で斬り上げる。

_____装甲を傷付けられ、[hunter]は危険と判断し一旦下がる。

____が、人影____黒野 蓮は相手の動きに合わせ、いつの間にか右の太刀とは別に左手に小刀を携え二刀流の構えで肉薄する。

_____黒野の左眼の光が強くなり、右、左、右右左右

、回転切りから加速し、常人の目には見えない怒涛の連続攻撃が繰り出され、トドメとして十字を切る。

_ついに装甲の内側を傷付けられ、[hunter]は膝をつく_______

「...スゲェ」

後ろから青年の感嘆の声が聞こえる。

[こんなことになったら敵も味方もないな____ところで、あんた仲間の死体見てもなんとも無かったな_____なんでだ?]

蓮が質問すると、青年はフッ、と笑った。

[臨時の補欠みたいなもんだったし、人間じゃなく兵器みたいな扱い受けたしあんま好きじゃなかったんだよな]

[そうか..........フッ]

[[あっはっはっはっはっはっ‼︎]]

お互い孤独だったことに安堵しら濁流が堰を崩すように笑ってしまう。

少年は孤独な逃走生活を、青年は孤独な兵器扱いを経て_____ずいぶんと長く、心から笑っていなかった。

「で、だ」

蓮は見せびらかすようにトランシーバーをかざす。

[さっきの奴らから奪った、これで救難信号を出せる。あんたはそれで救助を待て。俺は_____]

____不意に、[hunter]の目の部分が点滅し始める。

_________[DANGER]。

蓮の背中を冷たい水が通った。

______________________________________

____萩原は少年にものすごい力で肩を引っ張られ、一瞬戸惑った。

[_____おい、何なん]

「知りたきゃその目でアイツを見ろッ‼︎」

容姿に似合わぬ有無を言わさない迫力に気圧されつつも、左目の視界に映し出されるデータに更に驚いた。

_____[半径100メートルを爆破]_____!?

「____アイツは最初から、自爆するようにプログラミングされてたんだ!!痕跡全てを消すためにッ」

[って、誰がプログラミングなん]

その瞬間、マンホールから下水道に飛び込むと、意識は水に溶けていった。






to be continued...........







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ