表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/18

No.13 angry blade

約束は、守ったぜ..........(バタッ)

No.13 angry blade

_____________________________________

「Code Whiteから各ヘリへ。目標は自決。全idola、活動停止を確認。帰還用のお迎えお願い」

_________2/20,AM 2:36。[東京廃墟街探索作戦]、中止___________

由梨が見渡す先、爆炎が猛り爆ぜる。

何かしらの工作をし、何かしらの情報を持っていたであろう男は、[対idola超高火力手榴弾]により自爆。

これ以上、調査のしようがなかった。

「ヘリαよりCode Whiteへ。了解した。直ちにそちらへ向かう」

ふう、と息を吐き、その場に座り込む。

と、また無線機が鳴った。

「.........なによ、もう」

うんざりとした気分でボタンを押す。

「ヘリβからCode Whiteへ。一条一等兵から連絡はあったか?」

________________________________

_____相手の刀が通ったところから、熱いものが溢れ出し、体がどんどん冷たくなっていくのを感じる。

春は、別働の由梨の要請を受け、彼女が取り逃がした標的に接触し、確保したはずだった。

「そんなゴリ押し......反則だよ..........」

多少の抵抗は覚悟していた。が、まさか自分のような少女に対して一切の躊躇いなく殺しにかかってくるなど、想定外もいいところであった。

目の前の少年は刀を納め、こちらに歩みを進めていた。

________どうしよう.....どうにかしなきゃ.....いけないのに........体に力が.........入らない.......__________

少年の右手が、春の喉にかけられ、そのまま持ち上げられる。

「質問に答えろ。異論は認めない。用が済んだら放してやるし必要あれば手当てもしてやる。だから、正直に答えろ」

「......何」

残された力で睨みつける。

が、見る限り相手は全く動じていない。

むしろ今はそちらの方がラッキーだった。睨みつけるだけで癇癪を起こすような相手なら、即座にとどめを刺されていた。

「最初の質問。見たところあんたら、俺のこと知らないみたいだな。んじゃあなんでこんなとこにEAGLEが捜索に来てんだ?」

______どうする?これは話していいのか?______

「........生存者捜索班が、ここで行方不明になった。

その原因を探りに来た、ってことになってる」

「.........なってる?どういうことだ」

________突如、静寂を切り裂く破裂音。

少年の背後の建物の扉をぶち破り、

馴染みの顔が現れる。

「ハル!!」

「.............由梨.....」

少年は春の首から手を離す。

「用は済んだ。あんたもこうなりたくなかったら俺に構わないでこいつ連れて帰」

「て め え 五 体 満 足 で

帰 れ る と お も うなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

____________________________________

立ち去ろうとした蓮に、少女が咆哮を上げ、左目から強い光が溢れる。その刹那、白銀の切っ先が蓮の胴体を一刀両断せんと水平に迫っていた。

_______いち早く危険を感じていた蓮は、少女が足を踏み出したところで刀を抜き始めていた。

しかし、抜き終わりで構えたところで既に蓮の刀の一寸先に少女の刀が肉薄していた。

_______なんて力........!?_______

自らの改造人間の戦闘モードのパワーが、同等のパワーであるはずの改造人間の得体の知れぬ力で押し切られようとしている。それらの事実は普段冷静でポーカーフェイスである蓮に底知れぬ恐怖と表情を変えるほどの動揺を与えていた。

_____と、突然、[負担が消えた]。

次の瞬間、蓮の腹部に、峰打ちがめり込んでいた。

「...........!!」

あまりの衝撃に声が出ない。呼吸もできない。

そのまま蓮は跪いてしまう。

「ただでは倒れさせないわよ!ただではッ‼︎」

少女は蓮の顔面に蹴りを入れる。

が、蓮はこめかみ辺りに両手を重ね、蹴りを止めていた。

「なら」

もう片方の足を払い、少女は態勢を崩す。

「こちらもやすやすと殺されるつもりは無い」

少女が態勢を立て直し、刀を構えるのと、

蓮が小太刀を抜き二刀流の構えを取るのとは

ほぼ同時だった。





_______2/20,AM2:45。白木 由梨、制限解除(リミットオーバー)__________


to be continued..........


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ