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花吐き病前編

 今回は前編後編に分けてやろうと思います。

「ねー花吐き病って知ってる?」


「えー何それー」


「良く聞く噂には片思いを拗らせてなるらしいよー」


「なんかロマンチックだけど怖いねー」


 噂を小耳に挟んではいたけれど、まさか自分がなるなんて思ってもみなかった。

 もっとも噂とはにて多少異なってはいた。


 目立たず、浮かずの立場を築き続けること6年目普通で普通だった私はとある日をきっかけにゲーマーになった。


 きっかけは友人がやっていた携帯ゲーム。クエストを進めて唯ひたすらに鍛えて行くゲームで要領が良いのか短期間で大分強くなっていたらしく彗星のソロプレイヤーと言われていたらしい...当の私は知らなかったけど。

 コツコツ感とステータスの振り分けが楽しく装備できる武器が増えて行くのも魅力的だった。


 だけど...誰にも言えなかった。今まで似たような人を見た事あるけど冷たい眼差しで見られていたのを良く覚えている。


 クラスメートの目を気にして


 浮かないように

 目立たないように

 気を張って

 偽って

 誤魔化して

 合わせて

 .........

 疲れてしまった


 それから私の体に変化が起きた。

 美しい、黄色の花弁が口から...溢れでてきた。

 はじめは訳が分からず戸惑っていたが花吐き病の事を思い出し、自覚した。

 私は花吐き病になったんだと。

 しかし、腑に落ちない点があった。片思いなんてしていないし、拗らせれ以前の問題で...


 親にその事を話すと学校に連絡し、治るまでの期間休学させて貰う事にした。


〔ぐるちゃん?どしたー?この時間インしないよな?〕

〔なんかあるんだったら相談のるぞ?〕


 ぐるちゃんとは私の事だ。ぬいぐるみという名前を使っているので、ぐるだけを抜き取ってぐるちゃん。


 で、気を使ってくれるのはマスターの小雨さん。低レベルの時に勧誘してくれた人だ。

 いつも色々と気を使ってくれる優しくていい人。

 マスターにはやっぱり言っておくべきかな?

〔笑わないで聞いてくれますか?w〕


〔当たり前だろ?ギルメンなんだからw〕


 個人チャットが続いて行く。


〔私病気になっちゃったんです〕

〔だから今休学するんです。それで少し安心しちゃったんです〕


〔もしかして、学校では素の自分が出せていない...とか?〕


〔凄いですねw良くわかりましたね?〕


〔俺も似たような物だからだよw〕


〔マスターもそうなんですか?なんか意外です〕


〔素を出せるのなんてギルド(ここ)くらいなもんだしw〕


 その後一緒にクエストを進めてその日は終わった。

 暫くして、変化が起きた。

 同じ学校の人が訪ねてきた。私を。


「ぐるだよな?」


 ......え!?

 後編の時に花と花言葉説明します!


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