気がつけよいい加減
今作は男の子視点で行きます。
「あ!和哉!久しぶりだね八年ぶりかな?」
「あ、相賀か?」
「そうだよ。久しぶり」
「って事は昨日引っ越して来たのは相賀の家だったのか」
学校帰り密かに思いを寄せていた相賀が俺の家ね近くに引っ越して来た事に驚いていたが、言葉はすんなりと口からでてきた。
相賀に会ったのは2歳ぐらいのことだろうか?
幼稚園生以下の子供の交流会のサークルで俺達は会った。
同い年で幼稚園、小学校、中学校まで同じらしい。仲の良い恵斗と俺と相賀で良く遊んだらしい。
小学校を卒業する頃にはいつの間にか、必ず相賀がいたのだ。
何か相賀に用事がある時は少しだけ浮ついてしまうが表には出さない様にするのがどれだけ大変なのかわかっているのだろうか?
「そうだよ。そうだ!和哉!この近くの良く行った公園行かない?」
「ん?ああ、いいけど何するんだ?」
「少し懐かしくなって。今、和哉と会ったのも何かの縁だから!」
......ズルイなお前は...
こっちの気も知らないでさぁ...
「しょうがないな...さっさと行くぞ」
「ふふふっ...なっつかしいなー」
あー、嬉しく思ってるとか
あっという間に公園に着く。夕方の時間なので犬の散歩やジョギングに来ている。
「見て!シロツメクサまだ残ってたんだー!」
「そうだな...って何してんだ?」
「え?いや懐かしいから昔みたいに花かんむりでも作ろっかなーって」
...可愛い...って...ん?そういや
「お前最後繋げられる様になったのか?」
「......忘れてた...」
「んなにこっち見んなよ。やってやるから」
「あはは、ありがと」
黙々と相賀は作り続けてから丁度良い長さで差し出して来た。
ゆっくり丁寧に通してから頭に乗せてやった。
「へへへー、ありがとー」
...可愛い過ぎか。
「ねえ、和哉はシロツメクサの花言葉知ってる?」
「なんで唐突にまた...知らないけどどうかしたか?」
「そっか、なんでもない」
「じゃあ、俺の考えてる事何だと思う?」
相賀は少し考えてから
「意味わからんとか?」
合ってる?という顔をしていたのでは意地悪にこう言った。
「誰が教えるかっ」
その内言うけどなと心のなかでそっと付け足す。
「意地悪」
「そんな事言ってないでさっさと帰るぞ」
「ちょっと、置いて行かないでよ!」
もう少しだこのままの関係でいさせて欲しい。いつか言うそのときまでは...
はい、今回は皆さんおわかりかと思いますが『シロツメクサ』にさせて頂きました。
シロツメクサの花言葉は『私を想って』です。相賀ちゃんは遠回しに告白してますが、和哉君気が付いてませんねー。
他の人から見たらリア充爆発しろレベルですねー。
書いていて恥ずかしくなりましたが頑張って書きました。
次話も頑張りますのでよろしくお願いします。