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プロローグ
意識が遠のいていく。
せめて、最後に君を見れたら。
そう思って、霞む視界から君を探す。そして見つけた君は、泣いていた。
相変わらずだなぁ、君は。
ほら、もう泣かないで、笑ってよ。私は、君の微笑みが大好きなんだから。
そう言いたいのに、唇が上手く動かない。
その時、視界に誰かを捉える。
妹の輝梨華と、親友の六花だった。
悲しそうな顔で、でも何かを決意しているのだと分かる。
任せて。
2人の4つの目がそう語りかけてくる。
ありがとう。
そう思いながら、君に目を戻した。ふと、同じように泣いていた君を思い出す。
あの時、あの場所で。
星を見ながら、君は泣いていた。
そして、私はふと思い返していた。
星を見ながら、君が語った言葉を。
「俺、シリウスが一番好きなんだ。でも、道に迷った時は北極星――ポラリスを探してる。揺るぎが少ない指針だから」
ねえ。
心のなかで君に語りかける。
私は、君のポラリスになりたいな。
だって、いつまでも君のそばにいられる。だから、悲しい時には夜空を見てね。
今までの君との日々、とっても楽しかったよ。
私の神様。
また、心の中で呼びかける。そして、もうほとんど動かない唇を必死に動かして、呟いた。
「大好き、だよ」




