小説の資料集めでわかった、AIの弱点と手書きメモの逆襲
世はまさにAI時代。
この『小説家になろう』でも、AIの利用状況が話題です。
AIの利用の賛否は置いときまして、AIにも苦手な分野があるという話でございます。
ずばり、「裏社会や風俗」です。
私は今、『令和のオタク女子大生が西暦2000年に転生したら借金少女だったので歌舞伎町で働きます』という小説を執筆しています。題名の通り物語の舞台は西暦2000年〜2003年の歌舞伎町。それもセクシーパブなど夜の店です。
まさにこれがAIの苦手な分野になります。
みなさんは小説を書く前に資料集めや調査をしますよね? 私も当時の歌舞伎町を調べ直したんですが、AIは役に立ちませんでした。
誰でも知っているような情報、Wikipediaに書かれているようなことは調べられるんですが、そんなものはAIに頼らなくてもわかることです。
こっちが知りたいような事柄は、何ひとつ調べてくれませんでした。
使ったAIはGeminiとChatGPTとGrokです。
Xに微課金しているおかげか、Grokは少しマシな情報を拾ってきてくれました。でもGeminiとChatGPTは風俗関係や夜の店を調べる作業に向いてませんね。
理由はわかるのです。
2000年代初頭だと夜の街の情報は紙媒体が中心。まだネットに乗っていませんでした。ネット上になかった情報は検索しても見つかりません。
それと、当時の店舗情報やシステムはアングラな内容になってしまうので、 デジタル化される前に情報自体が消えてしまっていたりします。
ちなみに、私の小説の中でも書きましたが、当時もっとも信頼できる情報源はInfoseekで個人がやっていたホームページでした。そんなものが令和の今に残っているワケありませんよね……。
AIというのは歴史的データや一般的な情報の収集や分析には使えますが、特定の年代の裏社会や風俗史のようなものには不向きなのです。
結局、役に立ったのは当時の私の手帳でした。
当時の私はパチンコやパチスロを打っておりました。どこの店で何を打って何円使って何円出た……みたいな記録を全部残していたんです。ギャンブルをするダメ人間のクセに、変なところでマメですよね?
そのメモには大勝した勢いで行った夜の店のことも書き込んでありました。店の間取りとか、座席数、メニューや金額なんかを記録してあるんです。もう意味がわかりません。
いずれにしろ、こういうジャンルには人間の取材や資料捜査が必要だってことです。
AI時代だからこそ、人の記憶や記録が大事になります。
20年後に役に立つかもしれません。メモは手書きで残しておきましょう。
おあとがよろしいようで……。




