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シン・ヨロズブ(修正版)  作者: 有氏ゆず
第二話 可愛いは作れるのです
11/26

2-2




「……ところで、まずは何処に連れてくつもりなんですか?」

「まず服!その小汚いの、どうにかしよ!」


将吾に言われるがままに宵子は引きずられて行く。そしてブツブツ文句を言いながら後をついてくる常磐鎌実(にもつもち)




「……あれ?」


将吾の向かう先に思わず首を傾げる。

宵子は服屋と言ったらファッションセンターの《りくむら》に連れて行かれるものかと思っていた。

りくむらは安くて手軽に買えるような服屋であり、宵子が普段着ている服はいつもそこでセールで投げ売りされているようなものばかりだったからだ。


反対に妹の千暁は有名なブランドものの服ばかり着ていた。


(千暁が好きなのは確かミルキィ・ブラッディ・プリンセス……だっけ)


略してミブプリ。宵子には縁のないような店だった。

しかし将吾が向かっているのはりくむらとは反対方面で、なんならむしろその先にはミブプリの本店があったような気もするのだが。






「え!?ここって……!」


ついた先は、まさに宵子自身が縁がないと思っていたミブプリの店だったのである。


「あ、あの!彼女さんへのプレゼントとかでしょうか……!?」

「はあ?何でアンタのこと連れて僕の彼女の服選びしなきゃいけないワケ?だいたい僕、彼女居ないし」

(直樹くん、彼女居ないんだ。……ってそんなことはどうでもよくて!じゃあ何でミブプリに!?)

「……俺も入るのか、ここに」

「当たり前でしょ。アンタは荷物持ちなんだし」


思いっきり舌打ちする鎌実。宵子は出会ってからもう何回彼の舌打ちを聞いただろう。


(……ということは、常磐先輩が寄りたかった店でも無いみたい)


まあ彼はミブプリに用は絶対無いだろうが。万が一彼女とか出来ても自分は絶対に入らなそうではある。




「じ、じゃあ何でここに来たんですか!?」

「アンタの服選ぶ為に決まってるだろ。話ちゃんと聞いてた?」


宵子は何となくそうじゃないかと察してはいた。

でも自分なんかがこんな可愛いブランドものの服を着ることなんて一生無いと思ってたので、ちょっと現実逃避をしていたらしい。


「ほら、早く行こうよ」

「ち、ちょっと覚悟を決めさせてください……!……よし、行きます!」


宵子は深呼吸して頷くと、覚悟を決めて第一歩を踏み出したのであった。




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