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The Absurd Tick

……それどころか、死ぬかもしれない。


ケタの声はかすれていた。ベッドに仰向けのまま、天井を見上げる。顔の真上で、ファンがゆっくりと回っていた。


頭の中に、誰かの気配がよぎる。

まばたきする、ウィンクする──そんな目が、浮かんでは消えていった。

カチッと、何かが切り替わる音。

そしてその人影も、霧のように消えた。


「……でもさ、」ケタは目を閉じ、肩の力を抜く。「外から侵入不可能な部屋で、どうやって殺人するんだ?」


ファンの軋む音が徐々に遅くなり、言葉の余韻だけが部屋に響いた。

数秒後、ケタは寝返りを打った。

呼吸がゆっくりとなり、気づけば疲労に飲み込まれていた。


そのときだった。


ふいに、奇妙な笑い声が鳴り響いた。

壁のあちこちから反響している。それは少女──たぶん十代の──声だった。


その音はどんどん大きくなり、どんどん近づいて、ついには──


ケタの耳の中で笑っていた。



---


※本作は翻訳されたもので、原文の内容は可能な限り忠実に再現しています。


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