第二話という名のキャラと設定紹介そのに
どうも。ナツルです。
更新が遅くなってしまい、真に申し訳ございません。
しかも短いです。
あと、前回と今回はタイトルにもあるように設定紹介です。
なので、セリフが長いとこもあります。
それでも読みたい人はがんばって下さい。
応援してます。
また前書き長いよ…
俺は今、廊下を歩いている。
自分に合った属性とやらを測る準備が出来たらしいので、その機械(機械らしい)の場所まで移動中だ。
「さあ、着いたぞ。」
なんじゃこりゃ。
そこにあったのは、王様が座りそうなやたら背もたれが長く、不思議な装飾がされた椅子だった。
「さあ、座れ。
大丈夫だ。緊張する必要はない。」
そう言われて俺は椅子に座った。
緊張する…
「ビー!コレヨリ、コノ者ノ適正検査ヲ始メマス!」
うお、喋った。
「タダ今、ロード‥じゃなかった、
えーと、検査中デス。モウシバラクオ待チ下サイ。」
なんだこの椅子(?)。
意思とかあるのか?
「コノ者ノ適正属性ハ‥“火”デス。
クリカエシマス。
コノ者ノ適正属性ハ、“火”デス。」
へえ。火とな。
てか、そもそも俺は属性よく知らないや。
「ほう、火か。」
「火か~。
あたしらの中にはいないね。」
「さて、少し属性について説明するか。
‥ミカ。 属性の説明を。」
「はい。
まず、最も適正の多い五属性は、
火、木、土、雷、水の五つです。
次に、この属性の術が使えるだけで将来が約束されると言われる程稀少な二属性は、
天、悪の二つです。
最後に、一人では現在師匠しか使えず、適正があるのも師匠だけの属性の事を、
神属性と言います。」
神…
すごい名前だな。
「さて、次は加護の儀式だな。」
なんじゃそりゃ。
「何ですかそれ?」
儀式とか、怖そうなイメージがあるんだけど‥
「ああそうか、まだ主体にする属性も兵種も決めてなかったな。」
またよくわからない単語が。
「あの、説明を‥」
本当に誰か助けて。
「忘れてた。スマン。
まず、例え適正が火だろうと別に火の技を伸ばす必要はない。
それは個人の自由だ。
何か伸ばしたい属性はあるか?」
あるか?って‥
うーん。
別に適正が火ならそれでいいんじゃないか?
「火にするよ。
面白そうだし。」
「うむ。
そのイメージは大事だぞ。
少し長いが、次に兵種についてだ。
我々魔法使いは、大きく分けて四つの種類に分かれる。まず、
“魔闘士”と呼ばれる者達だ。
言い難いから“モンク”とも呼ばれる。
一部の補助呪文を除き、
戦闘では己の肉体のみで闘う。
近距離戦を得意とする。
友華がこれだな。
次に、“召喚士”。
“サモナー”とも呼ばれる。
体術を苦手とし、契約したモンスターを従えて闘う。
長距離戦を得意とする。
ミカがこれだな。
次に、“魔術士”。
昔からの魔法使いというイメージに最も近い。
異常な現象を引き起こして闘う。
長距離戦や中距離戦を得意とする。
ラトがこれだ。
次に、“魔剣士”。
武器に魔力を付加し、近距離戦や中距離戦での戦いを得意とする。
武器は剣だけとは限らず、槍や鎚を使う者もいる。
‥と、まあこんな感じだな。他にも兵種はいくつかあるが、それは特別な才能や家系がないと無理だ。
兵種は魔法使いにとって大切な事だ。
別に今すぐ結論をだす必要はないぞ?」
兵種かあ‥
えっと、
友華ちゃんがモンクで、ミカちゃんがサモナーで、ラトちゃんが魔術士だっけ?
だったら…
「魔剣士になるよ。
まだ誰もいないみたいだし。」
「軽いな!
‥コホン。
そんな理由で決めなくても別にいいぞ?
自分に合うと思うもので…」
「いや、大丈夫だよ。
俺、親父から剣教えてもらってたし。
少なくとも他の三つよりは自信がある。」
「そうなのか?
まあお前がいいならそれでいいが…」
「それで、儀式って?」
「ああ、儀式というのはだな、通称“加護の儀式”と呼ばれていて魔法使いになるには必須な儀式だ。
その者が主体にしたい属性の精霊に、その属性の力がこもった石を捧げて加護を受ける。
と、いう感じの儀式だ。」
「だが、今日はもう遅い。
石を採りに行くのはまた明日にしよう。」
そういや、もう深夜だったな。
どうりで三人ともさっきから眠そうにしてると思った。
てか、ラトちゃんはすでに半分寝てるし。
立ったまま寝るとか器用だな。
「はい、
それじゃお前達、
おやすみ~」
「ほーい。」
「はーい。」
「ふぁ~い。」
そう言いながら三人はそれぞれ自分の部屋に帰っていった。
あれ?
そういえば…
「ミュラ?
俺の部屋って‥」
すっかり忘れてた。
まさか野宿?
「ああ、そうだったな。
こっちだ。来い。」
そう言われて、俺はミュラの後をついていった。
ついていった先にあったのは扉。
どうやら空き部屋らしいその部屋の中にあるのは、
軽く三.四人は寝れそうな大きいベッド(部屋も外から予想するより遥かに大きい)だけだった。
「すまんが、私物は明日の儀式が終わってから運ばせてもらう。
ベッドは、いくら寝相が悪くてもいくら寝返りをしても大丈夫な様にこのサイズにしてある。」
さいですか…
「電気はここ。
コンセントはこことここで、悪いが窓は用心の為ない。
というわけでお休み。」
なんか物件紹介みたいになってる。
「あ、はい。
お休みなさい。」
そう言って俺は電気を消して、ベッドに潜りこんだ。
ベッドの中で考える。
今日は本当に色んな事があった。
ミュラに会って。
“魔法”なんておよそ信じがたい物を教えられて。
弟子に誘われて。
親父や母さんのもう一つの顔を知って。
個性的な娘達と出会って。
色んな事を知って。
知らない事ばかりだった。
それに、楽しかった。
明日が楽しみだ。
・
・
・
あのー。ミュラさん?
ここは俺の部屋のはずで、あなたの部屋ではないはずですよ?
このベッドは俺のベッドのはずで、あなたのベッドではないはずですよ?
なのに何故あなたは俺のベッドで寝てらっしゃるのですか?
何故こんなにベッドが広いのに俺の横で寝てらっしゃるのですか?
背中向けてて良かった。
向き合っていたらこの少女特有の甘い香りが多分もっと強くなっていただろう。
正直この匂いは男子高校生の精神にはキツイ。
ちなみに何故背中向けているのに分かったかというと、
寝返り打とうと思ったらちらっと見えた。
・
・
・
寝れない。
寝る事に集中できない。
寝るのに集中はいらないと思うけど。
――ミュラ視点――
緊張する。
男の人の部屋に入るのなんて初めてだ。
といっても、ベッド以外今は何もないが。
さすがに寝てる‥よな?
起こさないように魔法で音を消しつつ入る。
ベッドに近づく。
うお、寝てる。
いや、当たり前の事なんたが。
寝顔が見えて、少しドキッとした。
うー。本当に緊張する。
こんなに緊張したのは姉に独り立ちを告げようと決心した時以来だ。
「し、失礼するぞ~。」
小声でそう言いながらベッドにあがる。
当然、私がこんな行動を起こしたのには理由がある。
この事はまだ勇多には言っていない。
あの三人は気付いているかもしれんが。
私は、“男”という物をほとんど知らない。
例えば、男だからこんな色が好きだろうとか、“男なら”“男だから”みたいな事が分からない。
つまるところ、“男”という物がどんな物か知りたいのだ。
明日の儀式が終わってからにでもこの事を話そうと思う。
もし、もしも勇多に断られたら、その時は諦める。
残念だけど。
でも、やっぱり少しは自分の力で知りたいから、こんな行動を起こしている。
…少しだけなら触っても大丈夫かな?
少しだけ。
そう思いながらじりじりと体を近付けていく。
数分経過。
数十分経過。
触れない。
ほんの少し指先を触れ合わせるだけなのに。
「う~。」
数ミリ近付けてはまた離れるの繰り返し。
何故かは分からないけど恥ずかしい。
無理だ。
このチャレンジはまた明日にでもしよう。
‥寝る。
せっかくだからここで寝かせてもらおう。
何か新しい発見があるかもしれない。
・
・
・
寝れない。
何故か目が冴える。
こうなったらスリープを使うか?
いやいや、それは私のポリシーに反する。
‥頑張ろう。
眠るのに努力は必要なかった気がするが。
おっつー。
ナツルだよー。
‥調子にのってごめんなさい。
この作品は、一話が短いけどなるべく早く更新したいと思ってます。
誤字脱字、ご意見ご感想待ってます。
二分くらい。
嘘です。
待ってるのは本当です。
ではでは。