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新しい事に挑戦するどんちゃん

今日は私の仕事が休みなのでどんちゃんの保育園も休みだ。

人間の保育園と違って土日が絶対休みというわけでもないので利用しやすい。


「今日は家事のお手伝いをしてもらいます!」

「ボロボロくれる?」

「いい仔にお手伝いしたらあるかもしれないよ~」


やった!と喜ぶどんちゃんに雑巾を渡す。


「かぁたんが掃除機するからどんちゃんはこれで床拭いてくれるかな?」

「あい!」


掃除機のコードを出してコンセントを挿す。

けたたましい音を部屋中に響かせて掃除する。

後ろでは濡れた雑巾で追いかけてくるように拭くどんちゃん


「かぁたん早いよ!」

「ほら追いかけないと」


二人で笑いあって家事を進める。

ある程度掃除機を済ませて、どんちゃんの加勢に行く。

足を滑らせながら笑いながら必死に拭いているどんちゃんを追いかける。


「次はテーブル拭こうか!」

「わかった!」


新しい雑巾を渡して、どんちゃんに拭かせる。

部屋の換気しようと窓を開ける。新しい風が部屋の中を踊る。

どんちゃんも窓際に来て風を浴びる。毛がさらさらと揺れていて太陽に当たってキラキラしてる。


「気持ちいいね~」

「風の匂いだ~」


鼻をひくひくさせる。

確かに人間の私でも風の匂いがわかる。


「掃除は終わりにしてなにしようか!」

「ひらがな書きたい!」

「テーブル拭いたし、いいんじゃない?」


偉いなと思いながらドリルを用意する。

どんちゃんは鉛筆と消しごむを持ってイスに座り、ドリルを覗く。

自由帳も用意して、好きに書けるようにセットしてあげる。

好きな事に夢中になれるのは大事だ。

私も大人になってから夢中になれることが少なくなってきたのを実感する。


「たーちーつーてーと」

「上手だね~」


親ばかになるが、どんちゃんは覚えが早いと思う。

絵本を読むのもある程度の絵本は自分で読めるのが、すごいと思う。

私が小さい頃は、こんな風に出来なかった記憶がある。


「どんちゃんは天才なのかな」

「天才ってすごいって意味でしょ?」

「そうだよ~どんちゃん天才!」


尻尾をパタパタいずれ飛べそうな勢いだ。

褒めて育てるがモットーなので私も尻尾があったら飛んでたであろう。


「数字も書いてみようか!」

「数字いやだー」

「ボロボロで数数えてみようか!」

「やった!!」


ボロボロが入っている棚からたまごボーロを取り出してお皿に移す。

とりあえず十個用意して、どんちゃんが数えられるか確かめる。


「じゃぁどんちゃんこれは何個だ?」

「四個!」

「じゃぁこれは?」

「いち、にー、さん、しー、ごー・・・」


六からどんちゃんは困り顔になった。


「ろー・・・」

「ろく!」

「正解!」

「なな、はち、きゅう、じゅ!!」

「せいかーい!!食べていいよ!」


やったぁ!とボロボロを両手で頬張る。

十個あったたまごボーロはあっという間にどんちゃんの胃袋へ消えた。


「かぁたんひらがな覚えたい!」

「よし!やってみよう!」


夕方までひらがなの練習をしてるどんちゃんをお風呂に入れてみようと湯船にお湯を沸かす。


「どんちゃん!今日はお風呂に入ってみようか!」

「お風呂?」

「温かい水で温まって体を洗うことだよ」


楽しそう!とお風呂に行くどんちゃん


「まだお湯満タンじゃないから入れないよ~」

「えーまだー」

「それまでひらがなの練習しよう!」

「もういっぱい書いたよ~」


確かに。もう数時間ひらがな練習してたし、お絵描きでもしてもらうか。


「動画観たい!」

「動画いいよ~なに観る?」

「カチカチ山見たい!」


リモコンで入力して画面に映像を映す。

私は夜ご飯の準備をする。

茹でたジャガイモにミックスベジタブルを混ぜる。彩り鮮やかになったジャガイモを子供用のプレートに盛り付ける。リンゴを切ってご飯を乗せて少し冷ます。


「お風呂の準備出来たから先に入ろうか!」

「やった!初めてのお風呂だぁ!」


お風呂場で服を脱がせて浴室に入れる。

自分も服を洗濯機に入れて、浴室へ入る。


「まずは体濡らそうね~」

「お水怖い・・・」

「ゆっくり触ってみて」


どんちゃんは桶に取ったお湯を恐る恐る触る。

シャバシャバと触り、少しずつ恐怖が無くなっているのをどんちゃんの表情を見て感じる。


「これを体にかけるんだよ~」

「ゆっくりね!」

「かけるよ~」


どんちゃんの体をお湯がゆっくり伝。どんちゃんは「おおお!!」と言いながらお湯を感じている。

一通り体を濡らして、犬用のシャンプーを泡立てる。


「あわあわだ!」

「これで体を洗います!」


泡を体に着け優しくごしごしする。

どんちゃんのゴールドホワイトの毛の色が白一色に包まれる。

お湯で優しく泡を流して、体をプルプルさせ、水しぶきを飛ばす。


「はいどんちゃんお風呂に入ってみようか」

「かぁたんも一緒だよ?」

「わかった」


どんちゃんを抱っこしてゆっくり湯船に浸かる。


「温かくて気持ちいでしょ?」

「うん!お湯楽しい!」


ぱちゃぱちゃと水面を叩いて飛沫を飛ばして遊ぶ。

どんちゃんを支えて立たせてみる。元々あったあひるのおもちゃを沈めては離して勢いよく水面に戻るアヒルに夢中になっている。


「かぁたんも体洗うから気を付けて遊ぶんだよ」

「はーい!」


自分の頭と体を洗いどんちゃんを抱っこしてお風呂から上がる。

どんちゃんにバスタオルで巻き付けて水気を取る。


「よし乾かそうか!」

「ぼく 動画観てる~」


どんちゃんの乾かしに一時間ほど掛かってしまって、どんちゃんは新しい事に疲れたのかうたた寝をしていたので、起こさないようにゆっくりベッドに寝かす。















最後まで読んでいただきありがとうございます!

新しい事に挑戦するどんちゃんを書いていて楽しかったです!

読みづらくなってしまっていないか不安なので皆様のブックマークといいねお星さまレビューお力添え頂けると幸いです!

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