お散歩
今日は仕事もお休みで、膨大な業務と新人教育にも向き合わなくて良い日だ。
まだ六時半二度寝ができる。
「かぁたん!おはよう!」
出来なかった二度寝にさよならを言って起きる。
動物の睡眠は敵に襲われないようすぐ逃げれるように眠りが浅い。
どんちゃんも熟睡すればいいのにご丁寧に朝が早い。
「今日は何する?絵本?動画?」
「今日は散歩してみようか」
「散歩?」
とりあえずご飯が先だ。
ベッドから下りるとどんちゃんも付いてくる。
ご飯茶碗にドッグフードを入れる。
「いただきまーす!」
「どうぞ~」
大きな声で食べ始める
私も朝ごはんを食べようと食パンをトースターに入れて焼き始める。
今日は簡単な目玉焼きとベーコンを焼いてパンに乗せるだけの朝ごはん。
「いただきます!」
「どうじょ~」
どんちゃんは早々にご飯を食べ終えて、声に出して絵本を読んでいる。
私もゆっくり食べてニュースをスマホでみる。
気温は二十七度で少し高いが散歩には水持っていくし大丈夫だろう。
「ごちそうさまでした」
「あ、僕言うの忘れてた!」
ごちそうさま!と元気よく言うどんちゃんに笑いながらお皿をシンクに入れる。
首輪を持ってどんちゃんの前に座る。
「首輪しようね」
「なんで?」
「散歩には首輪をつけないといけないの」
「さんぽって楽しい?」
最初はどうだろうと考えるが、怖いものは車とか自転車かなと答えても見たことないどんちゃんには伝わらない。実際に見てもらうのが早い。
リードを着けて、トートバッグに水とウンチ入れの袋を入れる。
「よし!どんちゃん外に出るよ!」
「あい!」
ドアを開けると朝の日差しが出迎えてくれた。
「お外だ~!!」
「はい、走らない!」
リードを引っ張り行動を制する。
「お母さんの横を歩くんだよ」
「はーい」
どんちゃんの返事を聞いて、扉の鍵を閉める。
最初の最大難関は階段だ。私はアパートの二階に住んでいてエレベーターはない。
自力で下りれるか不安だが、どうだろうか。
「かいだんこわいよ~」
「こんな長い階段下りたことないもんね」
階段の前で足踏みして頑張って下りようとしてるどんちゃんをゆっくり待つ。
リードを短く持っていつでも助けられるように構える。
「こう下りよ」
どんちゃんは後ろ向きに一段一段後ろ足から下りていく姿が可愛くて動画を撮る。
「よいしょ、よいしょ」
ゆっくりしっかり下りていき最後まで後ろ向きで下りた。
最大難関を飛び越えたどんちゃんは周りの景色を眺める。
自分の家から感じるのとは違う景色に不安と喜びを隠せていない。尻尾を振っていてわかりやすい。
「どんちゃん歩ける?」
「歩けるけど、かぁたんの抱っこがいい」
「途中では歩いてよ~」
どんちゃんを抱っこして歩き出す。
朝日はまだ完全に登り切ってないので、幾分涼しい。
車通りの少ない道を選んでゆっくり歩く。
どんちゃんは外の匂いを嗅いでいるのを耳で感じる。
「かぁたん歩く!歩きたい!」
「はいはい」
わがまま坊やをゆっくり下してリードの握りしめる。
どんちゃんはゆっくりアスファルトの感触に慣れていき歩けるようになってきた。
「かぁたんお散歩楽しいね!」
「でしょ~」
朝日が出てきて風が吹いてきて気持ち良い風がどんちゃんを頭の毛を揺らしていく。
家の周りを一周して家の前に戻ってきた。
「もう一回!」
「んじゃお水飲もうか」
ウォーターボトルから水を出して飲ませる。
ぴちゃぴちゃと飲み始めてアスファルトに染みを作る。
「よし!散歩再開!」
「レッツゴー!!」
家の周りを二周してどんちゃんも二周目といこともあり、慣れて堂々と歩いてた。
自転車が通った時は「あれなに?なに?」と質問攻めにあったが、乗り物だよ~と返して難を逃れた。
「ただいま~」
「おかえり」
どんちゃんの足を拭き部屋に入れる。
犬用の靴でも履かせようか悩みどころだ。
私は職場から貰ったカルテに「散歩デビュー」と記入した。
毎日うんちやどう過ごしたかを書いている。
基本絵本を読むのが定番だ。
「また散歩行ける?」
「行ける!!」
元気な返事を聞けたので、よかったと一安心した。
なかには散歩を嫌がる犬も知っているので不安だった。
またどんちゃんに出来ることが増えた記念日だ。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
今回はどんちゃんの散歩デビューでした!
うちの子の散歩デビューはまっすぐ歩けない、気になるものをガン見で全然前に進まなかったのを覚えています。
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