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子狼と少年と  作者: 陸斗
10/13

夢→現実


今日は月がまん丸で綺麗だったから僕はタケルの部屋の窓から空を見てた。

タケルはベットの上でマンガを見てる。


僕は()が分からないから見てても良く分かんないのだ。

話してる事なら分かるのになー。


タケルとかお母さんとか話してるのは大分わかるようになったんだけど、()は全然分からない。

だからタケルがマンガを読んでる時は遊んでもらえないから暇になるんだ。

そんな時に、夜なのに外が明るいことに気づいたんだ。


”タケル!月がまん丸!凄い綺麗だよ!”


マンガに集中してるから、多分聞いてくれないと思うけど、言ってみた。

そしたら丁度読み終わったみたいで、タケルがマンガを置いて僕の隣に来て窓を開けてくれたんだ。


「おー!今日は満月かー!明るい訳だ」


マンゲツって言うんだ。まん丸な月。

見てると何だか外に出て遊びたくなる。

試しにタケルの服の裾を引っ張ってみる。


”外に遊び行こう!”


タケルはお母さんに夜は外に出ちゃダメって言われてるから多分無理だろうけど、庭でも良いから外で遊びたかった。


「ん~…庭に出るだけだよ?公園とかには行けないからね?」


やった!うん、タケルはやっぱ僕のこと分かってる!

そうと決まったら…


「こら!待てクー!」


そのまま窓から外に飛び出る。

こうすればタケルも追いかけてくるしかないからお母さんに怒られないだろうし。

僕は一足先に庭に走ってった。


「おかーさーん!クーが庭行っちゃったから拾ってくるー!」


タケルの声が家の中から聞こえてくる。

空を見上げると、マンゲツが綺麗にまん丸で、その周りになんか輪っかみたいなのがあって、そこから少し離れたとこに星がいっぱい光ってて凄い綺麗だった!


あ!流れ星!


前にタケルが言ってた。流れ星を見たらお願い事すると叶うって。


”タケルと同じ人間になれますように”


「おーい!クー!」


タケルが外に出てきたみたい。

なんだかちょっと寒くなってきたのでタケルに抱っこしてもらおうと振り返ったら…


「ん?君は誰?なんで裸?」

「え?」


あれ?タケルは暗くて僕が見えてない?

でも今日はマンゲツだから凄く明るいよ?

それに僕以外誰もいないよ?


「タケル?」

「え?何で俺の名前知ってんだ?」


でも、タケルと目が合ってる。僕をしっかりと見て話してる。

あれ?なんかタケルの目と高さが一緒…?な気がする?


「僕だよ!クーだよ!」

「え?だってクーは狼で…え?え?え?」


タケルが僕だってことが分からない?

なんで?

さっきまで一緒に居たじゃん?

どうしたの?

僕が何かおかしいの?


そこで僕は自分の体を見てみた。


「え?あれ?え?え?え?」


いつも見慣れたフワフワが無い…。

それどころかタケルと同じ手をしてる。

同じ体をしてる。

タケルと同じで毛が無いスベスベだった。


「タケル…僕、人間になっちゃった…?」












なんと連続更新です!

なんだか一度書き始めたら気分が乗っちゃって、手が止まりませんでした(笑)

と、言う事で、多分明日も更新できると思います。

結局、終わりは見えていませんが、まだ続くと思います。


とうとうクーちゃんが人間になっちゃいました。このあとどーするんでしょか?


適当で、ゆるーく、どん亀ですが、まだお付き合い頂けたら幸いです。


でわでわノシ

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