夜のクマさんに星を見せて
夜空の星が呼吸して
吐息が今になって風になる
今更過ぎる警告を僕らは
当たり前のように無視した
遠過ぎる様な存在を
どうしても手に入れないと
僕らは必死に追いかける
絵本の中の黒いクマさんに
彩りを分け与えてあげるため
一番のアクセサリーを見つけに行く
生きた獣に近付くなんて
脆い生き物は簡単に喰われる
星々はいつだってお腹を空かせ
近付く全てを呑み込む
僕らはクマさんと約束した
お揃いのアクセサリーを着けて
あの頃のように必ず同じ星を見る
絵本の中に入れてくれた
そのお礼をしなければ