表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1話:魔物に転生!!!

閲覧いただきありがとうございます!興味のある方は是非最後まで読んでみてください!!

「ん....?ここはどこだ?確か俺は妖を滅するために術式を詠唱していたはず....」



街を荒らしていた大妖怪のぬえと戦っていたはずなのにこれは一体....



「ウォーーー!!!!行けー!!人間共を皆殺しにしろー!虐げられた報いだ!!!」



なんだこれは!まるで戦の最中じゃないか!

って言うかこれは全て妖なのか?まさか人間達と戦っているのか??



「ほら、そこの魔人!お前も起きてさっさと戦え!何のための前線部隊だと思ってる!」



今、あの妖俺に話しかけたのか?前線?やっぱりここは戦の中心という事なのか?



待てよ、ということは此処は冥界か?いや違う、冥界では妖も人間も争う事はない、

異世界に転生したってことか?!



それに俺を魔人と呼んだよな?人間ではなく魔人に転生してしまったのか?!



「おい!さっきから寝てるお前!早く起きて戦え!魔王様に殺されるぞ!!!」



この妖、いや魔物の言うことが正しければ俺は魔人で人間と戦わなければ魔王に殺されると言うことなのか?



「あの光はなんだ!!!」



「あれは人間の姫の聖なる力だ!あれをくらえばひとたまりもないぞ!よけろ新人!!!」



新人??いや、新魔人の俺は魔族だから聖なる力をくらえば死ぬってことか??



「来るぞー!!!よけろ!!!」



おいおい、あっという間に前線の魔族達が一網打尽じゃないか....こんなの戦争と言うのか?



「退避だ!!!一旦退避!!」



なるほど、この世界の魔物は弱いのか、都のぬえのほうが断然強いな、俺も不覚をとってしまって転生したことだしな。




あんなに神に祈ったって言うのに陰陽師が魔族に転生なんて誰が考えるんだよまったく、

あんなに勉強した陰陽術も無駄になったってことか....




そして俺は人間達の攻撃により大幅に崩された陣形を立て直すため、残った者は後方に退避した、そんな最中俺はある事を思いついた。



その時は本当に思いつきだった。



あれだけ練習した陰陽術なら異世界でも使えるんじゃないかって!!!



「無理だー!!!!」



結果は無理だった、それもそうだよな人間の時に使っていた陰陽術は聖なる力を神から借りてた訳だから魔族になった俺は聖なる力と逆の存在になるんだもんな....。



いや、待てよ?魔族と言えば、ぬえも何か術を使ってたよな?奴らの術は物凄く威力が強くてさんざん悩まされたし、それなら俺もできるんじゃないか?



とにかく俺は死にたくなかった、前線で死んでいった魔族のようになりたくなくて必死に何かできないか探したんだ、何故なら、姿は魔族かもしれないが、せっかく転生できたんだ、簡単に死んでたまるか!っていうか今の俺の姿ってどんなんだ?



ん?.... そんな事を考えながら何か出来ないかと模索していると身体に流れる妙な力のようなものを感じた。



「この変な身体中を流れる力を陰陽術式に当てはめて具現化すれば形になるんじゃないか?」



なるほど、魔力は大まかに分けると、水・木・土・火・風になるのか、ってこれは陰陽道の五行と同じじゃないか!よし!行けるぞ!



「オンキリキリシバリソワカ....」



本当は妖とか邪悪なものを縛る術式だけど容量はこれでいいだろ、あそこに生えてる木を縛りつける感じで....



「できたぞ!!!」



「何してんだ?お前」



やっべ、見られてたのかまずいな。



「お前魔法が使えるのか?!」



「え?」



魔族ならできるんじゃないのか??



「すげえなお前!!そんなの初めてみたぞ!」



「お前は使えないのか?」



魔族なのにできる奴とできない奴がいるのか?



「前線にいる俺らみたいのは魔法なんて使えねーよ、魔王様はともかくもっとくらいの高い魔族にならねえと使えねえんだ」



なるほど、だからさっき一発くらってすぐに退避したのか、なら位の高い魔族と下級の魔族が一緒になって突撃すればいいんじゃ?



「俺らは所詮位の高い魔族様達を守る壁にすぎねえんだ、だから力もないのに前線にいるんだ」



それはおかしいな...街の妖や鬼だって組織的な奴らもいたが普通はまぁまぁできる奴らが前に出るはずだ、主を守るのは当然だけどこれは全く理にかなってないぞ。



「あっ!そうだ!そんなことよりお前は魔法が使えるんだから後方に下げてもらえるよう言ってきてやるよ!!」



「いや、そんなやめてくれ!俺だけ途中から戦わないなんて嫌だよ!!」



我ながら魔族に馴染んでしまっているがもう俺は人間ではないし、それにこんないい奴がいる事を知れたんだ、俺だけ逃げるなんて....



「いいってことよ!少し待ってろ!」



「お、おい!!」



行ってしまった、、、しょうがないこの戦いもいずれ終わるだろうしあいつが無事ならそれでいいんだけど。



「おーい!待たせたな!前線を指揮してるコウネリウス様がお前を呼べってよ!!!」



まじかよ、本当に俺だけ後方にさがるってのか???



「コウネリウスさまー!奴を連れてきました」



「入れ」



何を言われることやら。



「ほう?お前が魔術を使えるのに前線に居たと言う魔人か?何上前線に??」



「いやー、その、たまたまですかね?」



どう言い訳したらいいか分からん。



「たまたまと申すか、魔術を使える者は数少ない戦力だからな」



やっぱり後方に回されるのか?



「だが!お前は魔王軍のために前線に出て敵を打とうとした!それ故にお前に頼みがある」



へ???



「先程、聖なる力で我が軍の前線を吹き飛ばしたのは主も見ていただろう?あれは人間の国の姫でなあの技はホーリーブレスと言うんだ」



これ、やばい展開になってない?



「お前は物を縛る魔法が使えるのだろう?お前のようなやる気のある奴の事だ!どうかあの姫を攫ってきてはくれないか?!」



ほらな。



「いやでも、、、」



「断ると申すのか?!」



ですよね〜、やるしかないか。



「分かりました。」



「流石だ!!!」



短い異世界生活が終わるのか。



「その、ごめんな、俺が余計なこと....」



「いや、いいんだそんな事よりこれが最後になるかもしれないだろ?名前を教えてくれ」



本当にいい奴だなこいつは。



「そんなこと言わないでくれよ、俺の名前はゴブリンのゴブゾウだ、あんたの名前もおしえてくれよ」



意外に和風な名前だな。



「俺の名前か...ツカサだ!もし死んでなかったらまた俺の名前を呼んでくれよなゴブゾウ!」



「あぁ!忘れないよ!」



さて、これから前線に向かう訳だけどこの修羅場をどうくぐるかだな、陰陽術、いや魔術もさっきやっと少しできたぐらいだし、魔人の俺がさっきのホーリーなんとやらを耐えられる事はできないだろうし....



この時俺は作戦の事で頭がいっぱいだった、だって邪悪な物を祓う陰陽師だった俺が魔人に転生するなんて思いもしないだろ??



だが、後にその俺がこの人間と魔族の戦争を終わらせて、世界を一つにするなんてことは知るよしもない。




最後まで読んで頂きありがとうございました!


この作品を少しでも気に入ってくださりましたら

ブックマークと評価をお願いします!!!


評価はこの画面下の【☆☆☆☆☆】をタップすればできます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ