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第0話 プロローグ

初めまして椎名誠一です。よろしくお願いいたします。

処女作品なので温かい目で見ていただけるとありがたいです。

PC投稿なのでスマートフォンで見ている方はおかしな文章になっているかもしれませんがご了承ください。


近未来、世界は突如崩壊した。当時の既存国家、宗教、文化、技術ありとあらゆるものが飲み込まれた。

その崩壊から噴き出すように伝説伝承架空のものが現れ崩壊を加速させた。


後世、この一連の現象を【大崩壊(アルマゲドン)】と呼んだ。


1000年の時を経てようやく地球は旧時代と同等あるいはそれ以上の文明を築き上げる事に成功した。しかし同時に失われた事と新たに増えた事もある、良し悪しは別として。


大きく変わった事は4つ、

1つ目、天変地異により地球環境が何もかも変わってしまった事。

2つ目、人間以外に亜人、獣人、魔族、天使と新たな知性生物が出現した事。

3つ目、人類に仇名す魔物(モンスター)の出現した事。

4つ目、魔法が現実になった事


ーーーある国へ続く道ーーー

舗装された道を魔導式自動車高級型を魔導式自動車装甲武装型が前後を挟むよう走行している。


魔導式自動車がガタガタと揺れる車内で杖を付いているご老体が隣に座る男に


「陛下の予想通り襲撃者は来るでしょうか。」


「来るだろうな、余を殺したい人間など数え切れぬほどいるだろうしな。」


陛下と呼ばれた金髪碧眼の青年は人間が多く住む国【カイン皇国】

皇帝ルイアース・ブルーブラット・カインである。

そして皇帝の隣に座るご老体はアーガス・ヴァレンシュタイン、世界から【戦鬼】と恐れられ皇帝の剣術の師であり、軍の名誉元帥だ。


「陛下の政策は民の事を第一に考えたものですが、貴族にとっては面白くないでしょうから。」


「ふん、無能な貴族など要らぬ、必要なのは武力、知力、そして将来有望な才能である。」


すると護衛の一人が皇帝に


「陛下、敵襲でございます。」


「数は?」


「一人でございます。」


「一人だと?」


皇帝は眉をひそめた、護衛についている者たちは10人程度だが冒険者基準だと最低でもBランク、そして隣に座る翁に限って言えばSSランクに属していた。

属していたと過去形なのは以前は冒険者だったからだ、歳をとり引退したそうだが剣の腕は全く衰えてはいない、なにせ70近い年齢になるのに一度も勝った事がないのだから。


皇帝はこの襲撃者は自分の国の手の者ではないと思った、貴族たちは自分に選りすぐり護衛がいることを知っているからだ。

つまり他国の間者の可能性が高い、問題はどこの国であるかだが。


「どこの手のものだ?」

と独り言が漏れる。


するとドンッと後方で重く激しい轟音が響いた、後方を見ると装甲武装型が爆散していた。

爆散した装甲武装型の傍には襲撃者と思われるローブと仮面を身に着けた小柄な人物が、

こちらにゆっくりと近づいていた。


「アーガス翁、対処してくれ。」


「了解いたしました。」


アーガスは高級型を降りると一人の人物の名を呼んだ。


「アイカ准尉、スナイパーライフルでの援護お願いいたします。」


「この至近距離では当たる確率は低いですがよろしいでしょうか?」


黒髪黒目美少女の名前はアイカ・レイバレット、皇帝直属の部下で年齢は11歳と幼いが皇国では中・遠距離での戦闘は上位に位置している。階級は准尉。


戦闘は唐突に始まった。

襲撃者が何処からともなく右手にごつい銃を出現させアーガスに銃弾を発射した、その銃弾は発射後一秒未満で拡散した、発射された弾丸は散弾だったのだ。


だが驚くべきはアーガスの剣術だった、拡散された弾丸のすべてを杖に仕込んでいた剣で切り落とした。


襲撃者は散弾銃(ショットガン)が効かないと見るや、また何処からともなく剣を左手に持ちアーガスに襲い掛かろうと走り加速する。


走り出した襲撃者にお返しと言わんばかりに対人用スナイパーライフルを背をっていたバックから引っ張り出し即座に発射した。


だが今度は襲撃者の方が魅せた、左手に持った剣で狙撃弾を切り裂いたのだ。


そしてアーガスと接敵し剣と剣で打ち合った。


「ほっほっほ、剣の腕は確かですな」


「………」


と襲撃者に余裕すら見せるアーガスは話かけては見たが全く反応されなかった、だがそれよりもアーガスは襲撃者の首に付けている物に目についた。


通信魔法で皇帝とアイカに連絡と報告をした。


『陛下、どうやら襲撃者は戦闘奴隷のようです。』


『何か確証になるものがあるのか?』


『はい、襲撃者の首に隷属の首輪が付いております。』


『かなり厳重だな、どこの国かわかるか?』


『アイカです、発言の許可を。』


『許す。』


『ありがとうございます。襲撃者の所属国ですが、悪魔の紋章が見えました。』


『何!確かか?!』


『陛下、確認しました。隷属の首輪で見えにくくなってはいますが間違いありません、悪魔の紋章です。』


【悪魔の紋章】はある国の国旗に書かれている物だ。


『なぜ、魔国【アビス帝国】が?』


【アビス帝国】は主に魔族たちが住む国だ、彼らの住む場所は不毛の大地で資源を得る為に他国に侵略戦争を多々行っている。

だが地理的に言えば人間国【カイン皇国】は最も遠い国である。それでも過去には侵攻された過去はあるが、その時は人間側にもそれなりの混乱があった時期で今はそんな事はないし、技術レベルが格段にレベルアップしてるためそう簡単に侵攻は出来ないと踏んでいた。


『アーガス翁、アイカ准尉、命令だ。その襲撃者を捕縛しろ。』


皇帝はいくら考えても真相がわからないと結論にいたり、少しでも手掛かりが欲しい為、討伐から捕縛に命令を切り替えた。


『アーガス、了解。』


『アイカ、了解いたしました。』


剣と剣の打ち合いからアーガスは襲撃者の剣をいなして態勢を崩させた、その隙をスナイパーライフルを持つアイカが見逃すはずもなく足を狙ったが、それを読んでいたのか襲撃者は身を(ひるがえ)して避けた。


アーガスは通信魔法でアイカに連絡を取り合った。


『いやはや今の連携を対応しますか。』


『次はどうしますか?』


『私たちの目的は捕縛ですからな。襲撃者の動き次第なってしまいますな。』


すると襲撃者から魔法発動の前兆である魔法陣が浮かんだ。散弾銃をアイカに向け魔法を放つ。


雷の弾丸(サンダーバレット)


文字通り雷の弾丸がアイカに向かって発射されたが、アイカも黙って魔法発動を見ていた訳ではない。


大地操作(ガイアコントロール)


アイカは土に触れ分厚い土壁をつくり雷の弾丸を防いだ。そして襲撃者が魔法を発動させた時にアーガスは魔法を纏わせた仕込み剣で切りかかった。襲撃者はそれを難なく剣で防いだ。アーガスは驚き襲撃者から一定の距離を取った。


『まさか!アーガス翁の絶対切断を防ぐなんて!』


アイカは驚きの声を上げた。

アーガスの使った魔法は固有魔法と呼ばれ基本的にその人個人しか使えない魔法で、絶対切断は何もかも断ち切る魔法である。

だがアーガスは驚いたには驚いたが、自身の長い人生で自分の魔法が効かない防がれた等は経験済みであったのだ。


「アイカ殿、作戦を変更しましょう。まずは武器の破壊をお願いいたします。」


「了解しました。武器を破壊します。」


「お願いします。」


武器破壊をするため魔法を発動する。


燃焼榴弾(ヒートバレット)


襲撃者に魔法弾を撃った。だが予想通り剣で切り落とされたが、切り下された弾丸が大爆発した。爆炎の中からローブを焦がしながら襲撃者が飛び出した、切り落とした剣は消失していた、そして飛び出したところに通常の狙撃弾を右手の散弾銃にヒットさせ散弾銃が砕け散った。


武器を失ったと見るやアーガスは襲撃者に突撃して仕込み杖の鞘で鳩尾(みぞおち)を強打した。


そして襲撃者はパタリと倒れた。



ーーー魔王の玉座ーーー

「ふむ、さすがは戦鬼だな。本気を出さずに倒すとはな…」


独り言を漏らした褐色肌で側頭部に漆黒の角を生やした男は【アビス帝国】の支配者、魔王アビスその人である。

すると一人の配下が玉座の間に入って跪いた。


「魔王様、会議の時間でございます。」


「むう、もうそんな時間か…」


どうやらお気に入り(・・・・・)を遠視魔法で見ている間に、かなりの時間がたっていたようだ。魔王は玉座から立ち上がり会議室へ向かう。


「(さて、わが息子(・・)よ。戦士としては育てたが、これからは人として生きてゆけ。)」

用語

【魔導式自動車】

旧時代、化石燃料で稼働していた車とは違い空気中に存在する魔力(マナ)吸収し貯めて稼働している、新時代の新たな技術の一つ。


【冒険者】

簡単に言ってしまえば何でも屋。


【冒険者ランク】

世間または世界に貢献した事をランク形式にしたもの

《高:SSS・SS・S・AA・A・B・C・D・E・F:低》

初めはFランクから始まる、そしてAAまではギルドが認めた者、S~SSSは世界が認めた者しかなれない。


【ギルド】

冒険者をまとめる組織。


隷属の首輪(れいぞくのくびわ)

思考能力の排除、隷属主への絶対忠実化を強制する。


誤字脱字があったらご報告お願いします。誹謗中傷は受け付けません!

常時イラスト絵を受け付けています、ご応募お待ちしております。


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