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プロローグ

 人間コンピューター。

 それが彼のあだ名である。

 あらゆる物事を計算し尽くして常に的確な判断を下す人の形をしたコンピュータのような彼は、常に絶大な支持と絶大な責任を背負って生きてきた。

 小学校時代は、全て勉強に費やした。

 中学校時代は、全て受験勉強と人脈形成に費やした。

 そして高校時代は、将来のために全てを投げ打って勉強と生徒会活動に費やすつもりだった。

 彼の人生には、息つく間すら無い。いつもそうだった。これからもそうだろう。

 しかし彼は、そこからくるストレスなどというものは全く感じてなどいなかった。なぜなら、彼は自分の体ですらも仕事をする道具として見ていたからである。

 しかし唯一つ、計算だけで成り立たないものがあることを、彼は知ってしまった。

 それに実際に出会うまで、彼は計算尽くで立てた計画が通用しないなどおかしなことだ、そんなことは愚かな阿呆どものすることだ、と思っていた。

 そう。苦く、そして甘い、それに出会うまでは。


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