絶好調時の落とし穴1
ここからは、光の連合と闇の国が衝突する中でのお話です。
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激しい戦火が巻き起こっている頃、そんな戦火とは無縁の地で統治を続けていたコウと彼のサポーターズたちは
この日、統治している都市エクストリムを離れてテレダインス国の首都であるオクロイへと来ていた。
コウをはじめ多くの者が、闇の国との戦争が本格化していることを知っているが
今の彼らは目の前の都市を発展させることだと自分たちに言い聞かせ、その役目を果たすべく行動していた。
そして今日、ある意味合格発表ともいえる都市運営成果の報告が、首都のオクロイで行われる。
会場に着いたコウは自分の成果を発表する場ということで、そわそわしていた。
「コウ様、少し緊張し過ぎですよ。基準は十分に超えているのですから堂々としてください」
エニメットが困った様子でコウに声をかける。
アイリーシア家の正装、銀色をベースとした服装で家の紋章も入っており見た目のだけはばっちりだったが
それを着ている当の本人はうろうろして落ち着かない様子を見せており、服がしっかりしている分悪目立ちしてしまっている。
「師匠は堂々としていてください」
「うーん、わかってはいるんだけどさぁ…」
シーラが声をかけるとうろつくのは止めたようだが、それでも落ち着けないようでそわそわしている。
見るに見かねたメルボンドがコウに声をかけた。
「結果は堂々たるものなのです。それなのにそわそわしてはまるで不正でもやったかのように思われてしまいますよ?」
「いや、まぁ…そう言われるとそうだが…」
「皆の努力を無駄にしないためにも、ここは都市長様がびしっと締めていただかないと」
「…そうだな。この結果を正当なものだとアピールするのは俺の役目だからな」
メルボンドの言葉が効いたようでコウは背筋を伸ばし、気を引き締める。
メルボンドは1年半、コウとともに仕事をしたことである程度彼の特徴を掴んでいた。
特に周囲の者、またはコウのために動いた者のためにもという言い方をすると、途端にコウはしっかりしようとする。
貴族社会では都市運営であれ戦闘であれ、下の者をある程度踏み台にすることを良しとする傾向があるので
真反対の性格である彼が一体どんな育ち方をしたのか気になったが、そうした考えは嫌いではなくメルボンドはきっちりコウをサポートしている。
「師匠、これが終わったらまたお祝いやりましょうよ~」
「少し前に全体でやっただろ?まぁ、身内でこぢんまりとやる分にはいいかもな」
「やったー!絶対ですよ?」
「わかった、わかった。約束する」
マナのわがままに振り回されて呆れているうちに、コウはすっかり緊張感が抜けてしまった。
そんなマナのサポートの仕方を見て、メルボンドは感心しつつ参考にしようと考える。
「しかし、まぁ…何とかなったな」
落ち着けたのか、改めてコウは提出する資料にある目標値の9倍ほどの結果を見て、よくここまで来れたものだとだとしみじみと感じた。
「魔石の生産効率upとバブルスマイル社の体制が整うのがもう少し早かったら10倍超えてたんですけどね」
ちょっと悔しそうにシーラが指摘するとコウは笑みを浮かべた。
「まぁな。でも、あくまで3年目の目標が10倍というだけであって、俺たちの目標はもっと上だからいいんじゃないか?」
「師匠がそのつもりでしたら、これくらいで緊張しちゃだめじゃないですか」
「あはは、確かに」
自分の緊張という言葉にも軽く返してくるコウを見て、シーラはすっかり緊張が解けたようで安心した。
そうやって談笑しているうちに、テレダインス家の文官と思われる者が2名やってきてコウたちを国王のいる間へと案内する。
目の前の扉が開かれそうになり、最後のダメ押しにとマナがコウに小声で話しかける。
「きっと国王様はびっくりして倒れると思うよ。それと師匠の偉大さに感謝するかもしれないね」
「おいおい、俺はあくまで一時的とはいえオーギス様に仕える身だぞ。まぁ、よくやったくらいだろ。言われるとしても」
それを聞きマナが笑顔になる。
コウはこのタイミングで茶化すなよと思いながらも、気を遣ってくれたマナに笑顔を返した。
扉が開かれるとかなり広い空間が広がり、左右にテレダインス家の貴族たちが並んでいた。
玉座のある部屋ではなかったが、王が座らない式典などで使用するための部屋なのか、全体的に豪華な装飾が並んでいる。
壁には等間隔に黄色に布がかけてあり、テレダインス国の紋章が示されていた。
師匠であるクエスやボサツがいない状態でこのような場に立つことは初めての経験だったが、コウは先ほどの会話を思い出し自信に満ちた表情で部屋に入った。
「エクストリムの都市長、コウ・アイリーシア様の入場です」
正面にいる国王オーギスを見据えながらコウはたちは前へと進み、左右に装飾を施した鎧を着た兵たちがいる場所で立ち止まった。
「よく来た、都市長コウよ。今日はエクストリムがこの半期でどれだけの収入を得たのか発表する日である。
またそなたがこれからも都市長を続けられるかどうか、その実力を判定する日でもある。
だが、まずはこれまで大きな問題などなく都市を運営してきたことを労おう、ご苦労だった」
「ありがとうございます」
国王の言葉にコウは頭を下げ礼を述べた。
都市長というのは各都市を任されているだけあって、国の中では国王に次ぐ地位の高さとなる。
そのため礼を述べるとき以外、コウは堂々と国王を見ていた。
もちろん後ろにいたコウのサポーターズたちは、やや視線を落として国王と目を合わさないようにしている。
「さて、ここにいる多くの者が結果を待ちわびているようなのでな、さっそく報告してもらいたい」
オーギスが言うとこの国の財政面の責任者であり参謀役でもあるサーシェが、横に並んでいる貴族たちの中から出てきた。
財政収支の報告書を渡す場面になるので、コウの後ろにいるメルボンドが財政に関する書類の束を手渡す。
こういう場では不用意にアイテムボックスを使うと兵士たちが反応しかねないので、提出用の書類はすでにメルボンドが持参していた。
それを受け取ると、サーシェへ渡すべくコウは1人で近づく。
「こちらが今期のエクストリムの収支報告書になります。詳細は下のページに。念のため最初の1期、2期の収支も最後のページに記載しておりますので」
サーシェがそれを受け取ると、コウはそのまま正面を見たまま数歩後ろに下がった。
発表する前に一通り中身を確認しようと、サーシェは表紙をめくり直近の3期の収支を見る。
こういったことは普段なら事前に資料を送り、段取りをしてから発表の場を設けるものだが
今回は最初の成績判定なこともあり、目標値も3倍程度と魔石採掘装置を稼働して真っ当に販売すれば余裕で到達する数値だ。
そのため、おおよそ大丈夫であろうという安心感と、どういった結果が出るか楽しみにしようという期待感を持ったまま
国王を含めたここにいる大勢が噂程度しか知らない状態だ。
それを最初に見たサーシェは記載されていた収入を見て思わず目を見開く。
想像以上の数値が表示されており、慌てて収入の各内訳の欄を確認する。
その様子を周囲の貴族たちが見て、会場が少しざわめきだす。
思ったよりも良い結果だったのかと思った国王オーギスがサーシェに尋ねた。
「どうだ?良い結果が出ているのか?」
再度確認をして一度目を閉じると、国王の方を見て少し笑みを浮かべたサーシェが結果を発表する。
「今年前期のエクストリムの収入は4.5億ルピほどとなっており、目標値1.2億ルピの収入を大幅に上回っております」
「おぉー」
あちらこちらかぽつぽつと感嘆の声が漏れる。
オーギスにはにわかに信じ難かったのか、おもわずサーシェの目を見た。
「オーギス様、この数字がどこまで正確かはこの場で断言できませんが、各所の積み増しと2回にわたる支給金増額などから言って
おおよそ間違いないかと思います」
改めてサーシェが説明したことでオーギスはその数字を信じることにした。
4.5億ルピは正直言って、彼が期待していたよりもかなり大きな数字だ。
一般的に5億ルピ程の収入があれば、小規模の都市としては中流に属する。
エクストリムは小規模都市な上に人口流出も激しく、規模からいえば4億行けば中流と呼んで差し支えないレベルだった。
そのため3年目終了時の目標は、達成不可能とおもいつつも4.8億ルピと設定してある。
が、まさかその数字にこの1年半で近づけるとは思っておらず、誰もがさっさと済ませて帰ろうと考えていたこの報告会がどよめき始めている。
「っん、んー」
国王が咳払いすると、貴族たちもさすがに静かになる。
そのまま国王がじっとコウを見つめると、コウは少し緊張して口を結んだ。
「はっはっは、素晴らしいではないか、コウ・アイリーシアよ。4億という言葉を聞いたとき、一瞬今日そなたが赴任して3年目かと思ったほどだぞ」
「そこまでお褒めの言葉をいただけるとは、誠に光栄であります。ですが、これは私だけの成果ではなく、あの都市にいる者すべての成果でもあります。
都市に戻ったら国王様の言葉を皆にお伝えしたいと思います」
コウの指す皆とは市民を含めた全員のことだったが、ここにいる誰もが貴族位にいる者のことを指していると勘違いした。
半分流刑地のように扱われてきたあの都市の者たちが、このコウが褒める程に頑張っているとはにわかに信じがたく、貴族たちはお互いに確認するかのように顔を見合わせている。
「ふっ。確かにそうかもしれんが、そなたが寝ておろうと、そなたがいるときにここまで発展したのならそなたの手柄だ。
サーシェよ、この後その数値を再度調べ相違ないようなら、3年目の最後までこういった式典は無しにしておこう。もはやチェックする意味もなかろうしな」
「かしこまりました、オーギス様」
「あ、ありがとうございます」
一瞬礼を言うべきか迷ったコウは、少し言葉に詰まって恥ずかしくなる。
国王が認めたからか、周囲の雰囲気も明るくなり急に歓迎ムードになった。
「それでどうだろうか?今後もエクストリムは伸びていきそうかな?」
「さすがに今までのような伸びはもう無いと思います。ですが、今後の任期もこの国に貢献できるよう全力でやっていく所存でございます」
「そう言ってもらえると心強いな…そなたとの出会いは我が国にとって幸運だった。あらためて感謝の言葉を贈ろう」
「ありがとうございます。短い間ですが、その言葉を胸に今後ともエクストリムに、そしてこの国に貢献していけるよう努力いたします」
コウは丁寧に言葉を返し、きっちりとこの場を乗り切ったと心の中でガッツポーズをした。
明らかに合格ラインは超えていたので、今回のコウの課題はこの場をうまく乗り切れるかどうかだった。
だがそう思ったのも束の間、オーギスはよほどコウのことが気に入ったようで別の話を持ち掛けてくる。
「どうだろう、そなたは3年以上あの都市を統治する気はないか?ずいぶん異端なやり方だとは聞いているが、今の我が国としては都市が発展するのならそれに越したことはない」
突然の勧誘を受けコウは戸惑う。
一応戦時ということもあって、祝賀会のようなものは開かれず発表だけで簡素に済ませると聞いていたコウには想定外の話だった。
そもそも長く続ければ続ける程、今よりも他家である自分の存在が問題になることは言うまでもない。
今は支給金が上がったことと、後1年半という期間が設定されていることで、表立って反発する者はあまりいない。
だがこの体制がいつまでも続くとなれば話は違ってくるだろう。
一応公にはまだ下級貴族の準貴族である自分が、予定よりも長い期間、中級貴族たちの上に立ち指揮を執るというのは間違いなくトラブルを生む。
だからといってここで『こちらの国の貴族たちが反発しかねないので…』なんて言えば、コウのことをいたく気に入っているオーギスは強権を振る可能性もある。
それくらいの考えがなければ、こんな大勢の配下のいる前で堂々と期間延長を言い出すなんてありえない。
もしそうなったなら、コウがどう振舞おうがエクストリム内での貴族たちの衝突は避けられなくなる。
そんな厄介事には絶対に巻き込まれたくないコウは、必死になって穏便にお断りする方法を考えた。
「お気持ちはありがたいのですが、私はまだアイリーシア家にお世話になっている身。恩を返すためにもやらなければならないことがいろいろとありまして…。
それに、私がいなくとも今私に協力してくれている者たちが、今後とも上手く都市を発展させてくれるものと信じております」
コウが断ったことで、周りの空気が落ち着く。
国王の申し出が突然だったので思わず周囲の者も異論をはさめなかったが、都市長の座は家内でも限られた貴重な地位である。
他国の者にずっとその地位を奪われていては、快く思わないものが大量に出てきかねない。
そのように周囲が反発することはオーギスとてわかっていたが、一光がいない今こそがコウを引き抜けるチャンスだと思い声をかけてみたのだ。
「そうか、一光様は良い人物を手元に引き入れたものだな。まったくもって羨ましい。残りの任期、全力でやってくれ。
また何か必要なことがあればいつでも相談に乗るぞ」
以前転移門を商社優先で貸し出すために協力したように、発展させるためならさらに力を貸すぞと念を押すオーギス。
何とか自分のことを諦めてくれたようで、コウやようやく一息つけた。
「これでわが国の財政の足を引っ張る荒城都市が、ついに稼げる都市へと変貌してくれた。本来ならば祝賀会でも開きたいところだが、戦時故許してほしい。
以上だ、3年目どうなっているか期待しているぞ」
そこまで聞いて、コウは下がり後ろにいるメンバたちと合流する。
再び一同で頭を下げると、周囲の者たちから拍手や誉め言葉をもらいながらそのまま退出した。
形式的とはいえ、国王を目の前にした式典が終わりコウは肩の力を抜く。
「いやぁ、参った参った…オーギス様が延長を言い出した時は肝が冷えたよ」
「そうですね。明らかに周りの空気が悪かったですから」
「師匠が都市長の席を1つ占領しているんだから。みんな発展のために我慢しているのにああ言われたら空気も悪くなるよー」
「まぁ、結果的に何とか回避できてよかったよ。一時はどうなるかと思った…」
メルボンドと話しているところにマナが割り込んでくる、そんないつもの光景だ。
「しかし私が王の立場でも、都市長様を欲しくなると思いますよ。まぁ、後ろに一光様が控えているので、普通はあんな大胆にスカウトしませんが」
「勘弁してくれよ。俺一人じゃ何もできないのだからさ。それよりも…さっきだいぶ憎しみをぶつけてきてた人がいたなぁ」
「え!?誰ですか?」
コウの一言に驚いて思わず後ろからシーラが尋ねてきた。
「あぁ…前任者のポトフ王子様だよ。ちゃんとうまく引き継げるようプランも考えているんだし、あんまり恨まないんで欲しいんだけどね…」
コウは先導する兵士のいる状況であえて話題にした。
やんわりと彼に伝わって、怒りを鎮めてもらえればという期待からだ。
意図を察したのかメルボンドがその話に乗ってくる。
「確か、ポトフ様に変わられたときに大幅に支給金を上がられるよう余裕を残しておくプランでしたか」
「そう、それそれ。恨まれるのは理解できるけどさ、俺もなりたくてなったわけじゃないんだし…。
まぁ、引き継いだ時に彼の手柄として求心力集めに上手く使ってくれればいいんだけど」
「師匠はずいぶん前からその点を気にしていましたね」
「そりゃそうだよ…誰だって急に都市長の席をどかされれば面白くないだろうから。俺には俺のできることをして、後は円滑に都市運営が進んでくれればいいからね」
「気を使いすぎだと思うけどなー」
「いいんだよ、これで。俺の仕事は短期間で都市を発展させることであって、都市をかき乱すことじゃないんだから」
弟子たちと話しながらも、コウはポトフのことを気にかけていることをアピールする。
彼が邪魔をしたところで、エクストリムや退いてはこの国全体の発展が遅れるだけで何のメリットもない。
むしろ良い形で引き継げるように協力的だったなら、最後の半年はポトフを立てる形で色々と事業を進めたいとすら考えていた。
が、当然彼にはそんな考えなど伝わらない。
式典を終えた今のポトフは、あと1年半あの都市がコウに奪われたままになってしまうことに腹を立てていた。
部屋に戻って来るなり若い侍女をはたき飛ばし、ストレス発散用に設置された柔らかな壁を何度も殴る。
「くそったれが、たかが準貴の分際で……。親父もおやじだ、延長などやれば臣下の心が離れるくらいわからねぇのかよ。
くそ……おい、酒を持ってこい」
慌てて立ち上がった若い侍女は、さすがにまずいと考えてポトフの命令に苦言を呈す。
酒を用意する以上厨房へと行かねばならず、誰にも見つからずに持ってくることは不可能なので悪い噂が立ちかねない。
「朝から酒を飲んでいることが周囲に知られれば、王位継承争いに影響が出てしまいます。どうか、お考え直しくださいませ」
「……くっ、そうだな、仕方がねぇ。まぁいいさ、既に手は打ってあるからな…あいつがのん気でいられるのも今の内さ。
心配するな、お前もすぐに都市長の専属という立場に戻れるさ」
ポトフは戸惑う侍女の腕を強引に引っ張って抱き寄せる。
そして侍女の体をまさぐりながら笑みを浮かべた
「なぁに、俺には強力な味方がいるからな。奴は俺の恐ろしさを知り、俺に敬意を示さなかったことを後悔するだろうよ…」
コウの報告会が終わった数日後、ルルーはポトフ・テレダインスからの手紙を受け取っていた。
『全ての準備は整いました。いつでも実行に移せますので、ルルー様が動かれるときを楽しみにお待ちしております』
それを見て、たったこれだけのためにいちいち手紙をよこすなよとルルーは不機嫌になる。
「ふんっ、愚かな奴。自ら破滅への道を駆け足で進むなんて。だけど、こちらもまだ準備が終わらないとはね…やっはり簡単にはいかないわ」
面白くなさそうにルルーはその手紙をたたみ、封書に入れて大切に保管する。
この手紙を後で少し改変しておけば、来るべき時に罪を擦り付けるための小道具として使えるからだ。
コウをエクストリムの都市長の座から引きずり下ろすには3つの条件がそろうことが前提だが、そのうち2つはすでに準備を終えている。
そして、最後の1つはルルー側がやるべきことだったが、セキュリティーが固くなかなか上手くいっていない。
バレると謝罪では到底済まないし、相談役のエリオスには必ず止められるので決して見つかってはいけない。
「こういうのは一瞬で決めないといけないものなのよ。さぁ、後はあなたのところだけよ、次こそは完遂して見せなさい!」
その指示を聞き、諜報部門の責任者は黙ってうなずき退出した。
「ふふふ、戦場から帰ってきたときのクエスの顔が楽しみだわ……ふふふっ、ふははは」
悪そうな笑みを浮かべてルルーは事が上手く行った時を想像する。
そう、必死に返して欲しいと懇願するクエスの姿を。
後に彼女は後悔することになる。こんなことをしなければよかったと。
このことが発端となり、後に光の連合全体に大きな負の影響が及ぶことになるとは、この時の関係者は露ほども思っていなかった。
今話も読んでいただきありがとうございます。
ようやく主人公のパートへと戻ってこれました。
誤字脱字等ありましたら、お手数ですがご指摘くださると助かります。
感想やブクマ、レビューなど、時間があるときでいいですので頂けるとうれしいです。
次話は8/5(水)更新予定です。 あまり早い後進ペースではないですが、次話もよろしくお願いします。
修正履歴
20/08/21 「w:草」を削除。ちょっと軽すぎた表現になっていたため。




