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1.ゲームについて

「おはようございます、シャーロット様。今日はとても天気が良いですよ、お庭に出られてはどうですか?」

そう言って微笑みながらカーテンを開けるのは、侍女のアンナ。

「んん…………おはよう、アンナ。」

低血圧気味の私は、まだ眠たい目を開けた。



私の名前は、シャーロット・シュタインフェルト。シュタインフェルト侯爵家の長子。

生まれた時から前世の記憶がある、精神年齢は今世合わせて28歳の4歳児です。

私の前世は地味なオタク、そんな私の転生した姿がとても問題なんです。

銀色のさらさらの髪、大きな赤いルビーのような瞳、透き通る白い肌の美少女。

こんな美少女に転生して何が問題かって??………それは!このシャーロット・シュタインフェルトは、最悪最低な乙女ゲームの悪役令嬢なんだもん!!

前世の私が死ぬ前に全ルート攻略していたある意味有名なゲーム。

『導きの光~君は僕のもの~』

ヨーロッパの貴族世界で魔法のある、ファンタジーもの。

ヒロインは庶民出身だが、珍しくて強い魔法を持っていたので、14歳で魔法専門の国立の学校へ行く。そこで、攻略対象と仲を深めていくという、ありきたりなもの…………と思いきや、攻略対象全員に重たい過去があり、攻略がすっごい難しくて、過去の話に触れていく度に鬱になりそうになる。

そしてシャーロット・シュタインフェルトこと、悪役令嬢は、攻略対象とある程度親密になった頃に出てくる。ヒロインに対して犯罪並みにひどいいじめをして、最後は攻略対象に殺されたり、処刑されたり、家ごと没落したり、国外通報されたりと破滅の仕方がすっごい豊富!

もう、こんな悪役令嬢に転生したって気づいた時は神を呪ったものだ。

攻略対象と関わらないようにしてもどうしても関わらないといけない…………それは、私の家が王族の次に権力を持っているから。

私のお父様は魔法省長官や王様の護衛、我が家の領地の管理などをこなす、すごい人!とお母様が言っていた。

そんな人の娘が、あの攻略対象達に関わらないようにするなんて無理だ。


攻略対象は全員で5人


レオン・オーフェルヴェルク

この国の王太子。シャーロットの婚約者


ベルンハルト・アルタウス

騎士団団長の息子。

レオンの親友であり側近。


リヒト・シュタインフェルト

シャーロットの義弟。


アルノルト・トレーガー

宰相の息子。


ヴァイゼ・クリーデル

シャーロットの幼馴染


ね?無理じゃん

せめて、レオンとの婚約を取り付けないようにすることくらいしかできない。

まだ、誰ともあったことはないけど、5歳になったら王様への挨拶をしに行かなくちゃだし、いろんなパーティーやお茶会に参加しなくちゃいけない。そこで攻略対象に会うんだろうな。

ご、5歳になりたくない………


「シャーリー……?どうしたの?ぼーっとして」

「………!!お、お母様!!、」

淡い桃色の髪にオレンジ色の瞳の優しい優しい私のお母様《 アリア・シュタインフェルト 》は、クスクスと笑いながら、食事の手を止めていた私を見ていた。あ、お母様とお父様は私のことをシャーリーと愛称で呼びます。

「なんでもないです!!」

私はにこっと笑い、食事を進めた。

ちなみにお父様《 アレクサンドル・シュタインフェルト》はお仕事が忙しいので今日はいませんが、少しでも時間が空いたらすぐに帰ってきてくれます。

お父様は、銀髪に茶色の目の子供がいるとは思えないくらい若々しいイケメンです。それはそれはモテたのでしょうね。……………あ、そうだーー!

「お母様!」

「ん?なにかしら」

「お父様とは、どこで出会ったのですかぁ?」

お母様に昔のお父様のことを聞くのが早いよね!

「まぁ!長くなるけどいいかしら!」

「んんんーー、短いのがいいです!」

お母様とお父様はいつもラブラブなので惚気はそんなに聞きたくないです、とても長そうで怖い。

「16歳の時に、学園で出会ったのよ、お父様はとてもかっこよくてみんなから好かれていたわ!」

「そうなんですね!!!」

やっぱり、モテモテだったんだなぁ、お父様!

そんな中でお母様を選んだのは正解だよお父様!!だってお母様すっごい可愛いもの!

私は両親が大好きで、両親も私を愛してくれています。ただ、二人とも私にあまあまなので、ワガママにならないようにしなくてわ!悪役令嬢にならないためにも!!!

ゆっくり進めていきます。

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