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第5話「お肉もりもり」

 「あら~ん、傭兵志願者かしら?」


 筋肉隆々の肉体としては本当にお美しい、服装から女性だと思われなくもない人が声をかけてきた。

 一瞬ゼルバさんがおふざけで女装したのかと思ったが、隣には間違いなく全裸のおっさんがいるのでこれは別人だと判断できる。


 『ワシの妹じゃ!美しい筋肉じゃろ!ワシには負けるがな!ちなみにワシの体脂肪率は...』


 とゼルバさんの自慢話が始まる前に、登録を進めよう。

 他の人には見えないゼルバさんの方を見ていたからか、どこ見てるの?って感じで不思議そうにしている妹さんに対して、


 「失礼しました。あまりにもお美しい(筋肉な)ので直視出来ませんでした。傭兵登録をお願いします。」


 んもう、お上手ねぇ~と言いながら、説明が始まった。

 まず登録料として金貨1枚。

 相場が全くわからないが、最初に支給された金貨が10枚あったからいいか。

 次に用紙に名前、職業を記入したら指輪を渡された。


 「あの~僕たちまだ会ったばかりですので、これは受け取れません」


 違うわよぉ~とバシバシ肩を叩かれる。左肩にダメージ!

 ステータスのHPが真っ赤になってるんですけど!


 なんでも、これが傭兵の証らしい。

 シンプルなデザインで1粒の紫色した宝石が埋め込まれてる。この宝石の中に傭兵としての情報が書き込まれているらしく、傭兵ランクが上がればそれに伴って紫→青→赤と変わっていくらしい。

 さらにこの指輪は通信機能付きらしい。といっても傭兵ギルドから緊急の依頼がある場合にお知らせが来るとかで、携帯電話のように双方向通話ではないんだって。

 そのあとは、掲示板の事や最低限の注意事項の説明があり登録完了。

 明日、初心者講習があるのでよかったら参加してねぇ~と笑顔で言われたので、必ず参加しようと思う。チュートリアル大事だし。


 傭兵ギルドを出ると、日が傾きかけていたので今晩の宿を探す。


 『あ、ワシの実家が宿屋やってるから案内するぞい。ワシも生前は看板息子だったからな!』


 その体で看板持って宣伝してただけなんじゃないのか?と思いながら後をついていくと、どこの高級ホテルだよって宿屋に到着した。このヴュステの中でも、1,2を争う宿屋らしいから人は見かけによらないなぁ~と改めて感じたわ。

でもお高いんでしょう?と思っているのを感じ取ったのか、なんと夕食付で1泊銀貨2枚とのこと。

 金貨1枚=銀貨10枚=銅貨100枚らしいので、しばらくは大丈夫だろう。


 出迎えてくれたのは、もう筋肉しか思いつかなかった俺を裏切ってほっそりとした女性だった。


 ゼルバさんのお母様らしい。お父様の血が濃かったのね。

 夕飯まではまだ時間があったので、ひとまず部屋で落ち着こう。


 ようやくゆっくりできるな~と思う。今日一日で色々ありすぎた。


 装備品とかちゃんと確認しておかないとなぁ~


 その後は、夕飯食べて、お風呂に入って明日に備えて早く寝ましょう。



 夕飯は漫画肉てんこ盛りでした。美味しかったけどさ...



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