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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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魔女こい活にっき

作者: 鹿間 颯
掲載日:2026/06/24

可愛い


すごく可愛いと思ったので、あたしはあなたのことを彼氏以上の存在にしてあげた。


あたしは24にも結婚できそうな彼氏もいないのが嫌だったから恋活をはじめました!

マッチングアプリ、相席居酒屋、結婚相談所、街コン…あらゆるものに参加して、遂に出会ったのです。


そう、彼の名前はカスミくん。


女の子みたいで可愛い名前!見た目もチョット塩顔でイケメンなんです。


年齢は2歳下。


出会った場所は個室タイプの街コン。5人目で、もう今回はダメかもなぁなんて思ってたら、これほどビビって来る人は居なくてびっくり!


あたし、陰キャが大好きなんです…やっと出逢えた運命の人!


彼はあたしと趣味が合ってて、サブカル系のエモい映画と羊文学ときのこ帝国が好きなんです!


最初にプロフィールカードを見た時からドキドキしてて、彼のこと落とすために色んな恋活テクを使いました…ふふふ。


終わった時にはカップル成立♡してそのまま居酒屋に行きました!


延長戦でファミレスで朝までお話したけど、彼のことは先っちょまでしか知れなくて、残念でした…。


でも、そんな彼はあたしのこと好きかなって、3回目のデートの車の中で言ってくれたの。


出会い系の定番、だよね?


もう無理、死んじゃう…


今まで色んな人に出会ってきました。


すぐホテルとか言ってくる小顔で可愛い感じの男の子とか、明らかに不倫なオジサンとか、あたしのこと馬鹿だと思ってそうなプロとか…。


でも、彼はきっと運命の人だなって思った。


そして、彼と付き合って4ヶ月経ったんだけど、全然不満も出てこなくて、それがホントに嬉しかったんだけど…


4ヶ月記念にあたしの家で2人でいいことしてる時に、突然、自分は魔女だとか言われたの。だって男だよ?


だから不老不死だし、結婚はできない…とか。


恋人探しのために恋活は始めたらしいけど。


「ねえそれおかしくない?」


あたしはむしゃくしゃして手首に可愛いものを作った。


「それじゃ困るんだけど」


鏡を見たらあたしの目の中にハートマークが出てて、こんなのおかしいと思って彼の方を見ると「ああ、ハルちゃん気づいちょらんかったか。おいも言わいですまんかった。」


あたしは魔女の魅了にかかってしまったらしかった。


てことは、あたしはどんどん老いていって、適齢期逃した頃に捨てられる…?


でも、彼を見ると心の、心ってほんとに心臓のところにあるんだなって思ったけど、心の奥がきゅんきゅんしてとまらない。


「どうしたの?」


いや言葉にしなくても分かれよ。お前魔女のくせになんで分からないわけ。ふざけんな。人の心を操れるくせに人の心は読めないとかなんだよ。そういえばあたしが喉乾いてそうな時にも飲み物買ってこなかったよなこいつ。クズなんじゃね?あたしの気持ち実は分かってるけど分からないフリしてるだけなんじゃね?でもあたしはこの人の元から離れることは出来ないんだって。


あたしはクルクルの可愛いロイヤルハニーミルクティー色の髪を光に透かしながらこれ以上ないほど甘くて切なくてアンニュイな顔を作って彼の方を見た。口角は145度。


彼はあたしのことをみて薄ら笑みを浮かべていた。


絶対わかってやってるじゃん。


その顔があまりにも綺麗で奥に見える鏡に反射して写ったあたしの顔が醜くてすごく劣等感を感じた。


もしかして、魔女の生き血を飲めばあたしも魔女になれるのでは?


途方のない考えが頭の中に浮かんできた。


「まあ、そんな顔することもなか。おはんの気持ちはわかる。」


あたしは奥歯を噛んだ。シャリ、と音がなった。歯が、欠けた?


「ねえ、プレゼントがあるの。ネックレスだから後ろ向いてて。」


彼はあたしに背を向けた。大丈夫、ちょっとチクッとするだけ。


「ありがとさげもす。ほんのこつ、ハルちゃんには感謝しちょります。」


あたしは彼の首筋に噛み付いた。ゴリゴリと音をたてて、彼の骨は砕け散っていった。


あたしはびっくりして牙をぬこうとしたけど出来ない。


鏡には、ケモ耳が生えて獣の姿になったあたしが写っていた。


「ふぇっ!?」


「おはんのことを、おいと同じ魔女に変えさせてもらいもした。お返しのプレゼントじゃ。」


ってことは、彼は本気なんだろうか?それとも、あたしに殺されそうになったから…


「でも、これは付けさせてもらうど」


あたしは首輪をつけられた。ピンク色で、ハートの可愛い鍵穴が付いてる。


それだけで嬉しい。ずっと、カスミくんといられるなら…


あたしは彼の家に連れていかれた。


彼の犬小屋には、あたしと同じような女の子が100人いた。


え?魔女の力、使えばいいのに。


どうやらそれは出来ないみたい。なぜなら、カスミくんは飼い主だから。


あたしは余りにも腹が立って、奥歯のところを触った。すると、不思議な感覚がした。


あ、これそれか。


あたしはコイツらとは違う。何故ならば、コイツらと違って100人の男性と恋活してきたからだ。


あたしは不思議な感覚のところをぐちゅぐちゅと触った。


カスミくんが餌を持ってやってきた。でもこんなよく見たら不細工なやつなんて無理だと思った。


あたしは愛の力で彼を縛り付けて監禁した。


こいつの生き血を飲んでやる。


そう思って彼の首筋に齧り付くと、彼はえ?と言ったまま砂になった。


あたしはその砂を圧縮してダイヤにして、ネックレスにした。


彼は彼氏以上の可愛い存在になった。


はあ。まただめだった。


恋活、これからも頑張りますっ

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