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悪魔の館へようこそ  作者: 気まぐれメイ


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見た目なんてどうでもいい人の話

本日のお客様は、いかにも自分に自信があるようで、

背筋をピンと伸ばして、真っすぐこちらを見て、

堂々とした姿でこちらまで来られた。


なので私も、姿勢を正して、大きな態度で声を掛ける。

「こんにちは。どうかされましたか?」

すると、お客様は、顎をクイッっと上にあげて、

さらに大きな態度で、私に言葉を投げかけてきた。


「ねえ、見た目って、そんなに大事だと思う?」

私は、特に返事をする気もなかったが、

一応、考えるふりをしてみた。

案の定、こちらの反応なんて、お構いなしに話は進んでいく。

「会社って、仕事をする場所でしょう?

なのに、どうして皆、見た目を着飾ることばかりに、

お金や時間、労力を割きまくってさあ」


おまけに、休憩中や、仕事の合間でも、

鏡をチラチラ見たり、メイクを直したりしている人たちが、面倒なのだと。

そんな人たちに、劣等感があるのか知らないけれど、

見た目が整うことで、気分ややる気が上がる人もいるっていうことは、

この人には、分からないのでしょうね。

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