思いと想い
家族を失い、放浪人になった少年は雨の中、ミナトという男に《家族》に誘われていた。
彼は果たして何者なのか?
「で、なんなんだお前は…」
気づけば僕は、謎の男・ミナトの傘に入って歩きだしていた。
「驚きだよな。こんな簡単についてくるなんて」
僕はため息を吐きつつ、ミナトに目を向ける。
「いきなり、『家族にならないか!』って言ってきて、よくそんなことを言えるな!」
「まあ、細かいことを気にするなって」
「答えがまだだったな、俺はただの放浪人、お前と同じだ」
僕は目を見開き、ミナトに訪ねる。
「なぜ、分かった……?」
少し間を開けて、ミナトが答える。
「お前の目だ………」
「目?」
「多くの幸福と不幸を見てきた目をしてる…」
その場に、少しの静寂が訪れる。
「とりあえず、暗い話はこのくらいにしてだな…
お前と俺には似たところが多い」
その意味が、僕には分からなかった。
「僕の髪は黒、ミナトは水色っぽいし、他の見た目も似ても似つかないと思うのだが……」
「そういうことではないんだな~これが」
その言葉の真意は、僕にはまだ分からなかった。
「お前は特別な《想い》のある目をしている。」
その言葉に目を見開き、僕はその想いを打ち明ける。
「家族がいなくなったあの日、僕は家族より自分の命が大切だと気づいたんだ……」
「家族が死んだのに、涙一つ出なかったどころか
生きてることに安堵していた……」
「でもその時、決めたんだよ」
ミナトは少し口角を上げ、僕に問う。
「お前は、何を決めた」
その問いに、僕は答えてしまった。
「家族が見れなかったものを!この世のあらゆる世界をこの《眼》で見ると!」
足を止めて、その答えにミナトはこう答えた。
「なら、一緒に行こう!どこまでも…」
その瞬間、雨は止み、心が震え、僕の《眼》には
ミナトの《傘》が光ったように見えていた。
囁き
はじめまして、星野 囁夜と申します。
この物語は唐突な始まりで違和感を覚えるかもですが
これも一つの小説のカタチです。
そして、ここまではただの《プロローグ》です。
次回から設定が盛り盛りになるので期待してください
追記
これがハイファンタジーであることを
忘れてはいけません。




