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思いを問う
それは唐突なモノだった。
大切なことを忘れているような感覚になる。
まるで夢を忘れた時のように……。
そこで僕は夢から覚めた。
「夢の中で何か忘れるって、疲れてるのかな…」
僕は小屋から外に出て、朝日を浴びる。
「今日は、何をしようか…」
この世界は広く、多くの生物が存在している。
僕は「人間」だった。
一番多く存在している。故に強い者から弱い者まで幅広く存在する種族でもある。
そして、僕は人間の中の放浪人に位置している。
金も無ければ、住まいも無い。
自由気ままに生きている。
視界の隅に、虫の親と子が入る。
「家族か…」
親は、事故死。兄弟は元々いない。
「もし家族がいたなら、どう過ごしていたんだろ…」
その時、急に雨が降り出した。
雨に打たれながらも、ただひたすらに歩く。
雨粒が目に入る。
雨粒が目に入った瞬間、声が聞こえた。
「やっと止まってくれた…」
咄嗟に、僕は問い返す。
「誰?」
「俺の名前はミナト、早速で悪いんだが、俺達と《家族》になってくれないか!」
僕はまたも咄嗟に言葉を返してしまう。
「は?」
これは唐突な「始まり」を描いただけであり、続きは少しずつ描かれていく。
小説とは思えなくとも、これも一つの小説のカタチである。




