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婚姻
ミネルヴァ皇女とディートリンデにしてみれば、自分達の命と地位の保全を得る事ができる。
ミネルヴァ皇女は、名目的に側室にすれば良い。
まだ10歳だ。
エルヴィンの元で保護すれば良い。
そして、ミネルヴァが結婚適齢期になればミネルヴァとの側室関係を解除して、彼女に相応しい別の男に嫁がせれば良いだろう。
エルヴィンは、ミネルヴァ皇女とディートリンデに紫瞳をむけた。
「良かろう。卿らの提案を是とする。予の名において、卿らの地位を保証する」
「ありがとうなの! ミネルヴァは、良いお嫁さんになるの!」
ミネルヴァは心から嬉しそうに言った。
「エルヴィン陛下のご厚情に感謝申し上げます。以後、陛下に永遠の忠誠を誓います。良い会見でした。200点です」
ディートリンデが、深く頭を下げた。