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僕の武器  作者: みかげ
4/5

2ー3 入学式

「はーい!入学式始まるので廊下に名簿順で整列してください。

1番と16番の人、先頭に来てください。

あとで一列になるのでよらしく。」

クラスの人は黙って素早く並ぶ。

さっきの教室内でのざわざわ感が嘘のようだ。


「ぶっつけ本番で行きます!

前の方にイスがあるので順番通り、前から入っていって下さい

そして自分の列に人が揃ってから、一斉に着席してください。

話を聞くときの態度は真面目にしておいてくださいね。

それでは出発します」


この人数でエレベーターは無理なので、階段を使って降りていく。

体育館までは少し離れているところにある+5階から下まで降りていく距離

なので、中々に骨が折れる。


水蓮がだるいなーと考えいてついて行っただけで、気付いたらもう体育館の出入り口前までたどり着いた。ぼーっとしていたので前の人にぶつかりそうで危なかったが、サッカーの練習とともに鍛えた瞬発力と反射神経で迷惑をかけるのは避けることができた。


「さあ、入場していきます」

2組の担任ではない、1組であろう男の先生が小さな声だがみんなに響くよう言った。

列の並びは一列で1組、2組、推薦組と続いている。


『第8期生入場です』

ナレーションの女子生徒が始まりを告げる

すると、体育館の1階が拍手に包まれる。先輩達からの歓迎の気持ちが入った優しい拍手だ。きっと。


(そういえば、うちらが8期生になるんだ。

 結構最近の学校だったんだ。最近の高校サッカーでよく聞く名前だったから、

 古くからの名門だと思っていたが勘違いだったらしい、、)


その通りでこの学校は未だに設立から8年しか経っていない。

これからの日本のスポーツレベル向上や、海外から取り入れたような授業の仕方を全国に広げるために、様々なスポーツ選手、著名人や政治家が協力して設立した学校だ。

学費は思ったほど高くなく、毎年のようにプロにスカウトされたり国内にとどまらず、海外進出するような人も誕生する人材育成能力を買われ、様々な県から多くの人が受験する

倍率は毎年6倍を軽く超えているため、入学しただけで栄光である。


入場にそれなりに時間を使い、全員座ったところで、

ナレーションが口を開いた。


『開会の挨拶』

『これより、2022年度第8期生の入学式の開会を宣言いたします。』

『それではまず、生徒一人一人の点呼をしていきます。

 1年1組担任小林先生、1年2組担任木村先生、推薦組担任阿賀先生よろしくお願いします。』

『はい、1年1組、名簿1番....』

と長いので飽き飽きしてくる。自分のところも軽く済ませたので、もうすることがなく、あくびが出そうで何回も我慢している。


『以上で点呼を終わります。

 つづいては校長先生からのお話です。橘木(きづき)校長先生よろしくお願いします』

 呼ばれた校長先生が壇上へ上がる。意外と若そうな男の人だ。


『みなさん、こんにちは。校長の橘木です。

長い話は飽きると思うので、短く言いたいことだけ言って終わります。

今回入学していただいた1年生のみなさん。まずは本校を入学していただきありがとうございました。今年は今までより倍率が高かったようでさぞかし皆優秀でしょう。

そこで言いたいことがこの学校は全て実力です。先輩後輩の関係などつくりません。

この学校はスポーツ活動に重点をおいています。スポーツに関しては上手い人が上に上がれるようにしています。生徒会など行事なども学年関係ありません。以前、1年生がこの学校を仕切っていたこともありました。2,3年生のみなさんには先輩だから有利だとかいう意思は捨ててもらって、さらなる高みをめざして言ってください。

少し長くなってしまいましたが、以上になります。

これからみなさん頑張ってください。よろしくお願いします』


『『パチパチパチ』』

拍手が沸いた。すごい興味深い話だったから僕も拍手をした。


その後、1年生の代表者の話とかもあったけど、校長先生の話を考えてなにも入ってこなかった。

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