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恋人同士の愛の確かめ合い方は、人それぞれじゃないの?

作者: 七瀬








普通の恋人同士は、どうやって“愛を確かめ合うのだろう?”

私の彼は、私にエロい格好をさせて街を歩かせ他の男性ひと

気を惹きつける事で、私への愛を感じるらしい。

ちょっとした【性癖】なのだろう。

私が他の男性ひとにも、魅力的な女性ひとだと思わせたい

という願望が彼は勝つからだ。

ほとんどパンツが見えそうなミニスカートに露出がおおいエロイ服を

着て化粧もいつもする私の化粧よりかなり厚化粧にさせられる。

真っ赤なリップに派手な格好で歩いている私に近寄ってくる男は多い。

そんな姿を彼は遠くから見ているだけ。

高みの見物をする事で優越感を彼は感じるのだ。





・・・それでも? 私が本気でピンチの時は彼が素早く

私を助けに来てくれる。

それは、私にとっても彼を惚れ直すキッカケになる事だった。

彼の愛を手っ取り早く簡単にわかる手段だったのかもしれない。

お互い、“愛を確かめ合う方法”としては他のカップルに比べて

特殊なのだろうと私は思う。

他の恋人同士なら? きっと“好きだ愛してる”の言葉や体の関係

で確かめ合う事も。私と彼は違う!

普通の恋人同士では、しないような事で愛を確かめ合うのだ。

私はもう彼以外の男性ひととは付き合えないかもしれない。

【特殊】な男性ひとを一度、好きになると?

他の男性ひとが物凄く物足りなく感じるのだ。

彼は変わっているけど、そんな彼を私は好きだと想える。








 *





・・・私は彼と付き合って半年経つと?

彼の命令で、夜の仕事をさせられるようになった。

普段は普通の会社で事務の仕事をしている、でも夜になると?

夜の仕事をするようになったのだ。

別にお金に困ってる訳じゃない!

彼も仕事をしているし、生活するにあたってお金が足りないと

いった事は一切ないのだ。

それなのに彼は、私に夜の仕事をさせた。

それは私が、お店でNO1の女になれるか? 確かめたくなったみたいで

私をお店で働かせる事に決めたらしい。

勿論! 彼は私が心配で行と帰りは送り迎えをしてくれる。

私は最初、夜の仕事に慣れる事はなかった。

元々私がしたい仕事でもないし。

お店で見る着飾った綺麗なお姉さま方は、【夜の蝶】に変身する。

私も負けずに、綺麗に着飾ったがなんかしっくりこない。

だからなのか? お客さんもなかなか私に着かず。

指名もない日々が続く。

ずっと4番手5番手の女性についてフォローする毎日。

とてもじゃないけど? 彼の思うようなNO1の女には程遠い状態だった。

それでも毎日頑張るうちに、気がつけば私はお店の5番手になっていた。

売り上げもあがり、指名も増える。

彼は大喜びして、私にご褒美として高級ブランドのカバンをプレゼント

してくれた。

それからは、益々私はお店に貢献し続け。

お店に入って1年目で、お店のNO1になった。

彼は外の大きな看板に私がこのお店のNO1と書かれ私の写真が飾られて

いるのを見て満足したらしいく。

彼は私にもう、この仕事を辞めるように言ってきた。




『よくやった! 俺は千奈津が絶対にNO1になると思っていたよ。』

『ありがとう!』

『だから、もう仕事を辞めていいぞ!』

『えぇ!?』

『次に、千奈津にやってほしい事もあるしな!』

『・・・でも、やっとNO1になったのに、』

『俺はもう満足したんだ! これ以上、あの店に居てなんになる!』

『・・・わ、分かったわ。』

『千奈津は、俺の言う通りにしてればいいんだよ!』

『・・・ううん。』






・・・彼が満足してくれたなら、私はそれでいい。

私がこのお店にこだわる理由がないからだ。

元々、彼の命令でこの仕事をしただけ。

でも? 私はこのお店に少し愛着をもったらしい。

辞めてもなお、あのお店に私は未練が今も残っているのも

彼の計画通りなのだろうか?



最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『辞めてもなお、あのお店に私は未練が今も残っているのも彼の計画通りなのだろうか?』 含みのある一文ですね(#^.^#) これからどうなるのかな…
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